芸能

MC加藤浩次 強みは進行に応じた柔軟な対応力と番組の構成力

MCとして今や抜群の安定感を誇る加藤浩次

『スッキリ!!』(日本テレビ系)を筆頭に、『スーパーサッカー』、『がっちりマンデー!!』(ともにTBS系)など5つのレギュラー番組でMCを担当する加藤浩次(46)。本職はご存じお笑い芸人だが、今や好視聴率番組、長寿番組を抱える売れっ子MCといった印象だ。とくに『スッキリ!!』では、加藤が夏休みで不在時には、逆にその存在感が高まったほどだった。加藤がMCとして重宝される秘密はどこにあるのか、テレビ解説者の木村隆志さんに探ってもらった。

 * * *
 MCのできる芸人さんはたくさんいますが、どうしても自分が主体となって、おいしいところを欲しがる傾向があります。でも加藤さんは、自分からは前に出ていかず、話を進めるか、掘り下げるか、それとも笑いに持っていくか、状況を見ながら臨機応変に対応しています。ここが他の芸人MCとの大きな違いだと思います。進行役、ボケ役、人に笑いを渡すサポート役。何でもできる“七変化MC”といえるでしょう。

 このように柔軟な対応ができるのは、加藤さんの番組に対する考え方が大きいと思います。先日、加藤さんにインタビューをした時に、「僕は歯車の一つでしかない」とおっしゃっていましたが、この一言に集約されているといえます。あくまで自分は使われる立場であるということを自覚していて、番組の意図を汲み取ろうとする誠実な姿勢で臨んでいる。だから番組スタッフからのウケもいいのです。

 さらに、一つ一つの素材が何のためにあるのかをよく理解していて、それを自分で組み立てる構成力もあります。番組全体がよく見えていて、どこで盛り上げるか、山を作るポイントをしっかり考えているのです。若いころから構成作家との交流を重ねていた上に、極楽とんぼでネタ作りをしていた経験が生きているのでしょう。

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