ライフ

同窓会で魅力的なのは、実情はともかく幸せそうな笑顔の人

 夏休みの帰省中に同窓会という人も中にはいるだろう。そんな時、魅力的に見える人とは? ファッションプロデューサーの植松晃士さんが50才オーバーの同窓会事情を語る。

 * * *
 皆さま、ご機嫌よう!

 お盆を迎えた先日は、夏休みだった人も多いのではないでしょうか。夏休みといえば帰省、同窓会のシーズンです。

 以前に今や“日本の女性の半分は50才以上”というお話をいたしました。つまりアラフィフ女性こそ、日本のど真ん中。同窓会のいちばんの話題といえば、やはり“オンナの人生下克上物語”に尽きますよね。

 今回は、お友達から聞いた、今時の同窓会事情をお話しします。

 下克上物語、その1。女学生の頃はスカートを長くして(当時のトレンドでした)、鞄をぺちゃんこにしてイキがっていた劣等生が、地方の政治家の奥様として登場。

「コンサバなパステルカラーのスーツに身を包み、やたら腰が低くなって、同級生相手に少なくとも100回は頭を下げてたわね」ですって。幸せなのか不幸なのか、判別つかない状態だったそうです。

 その2。永遠の少女のごとく、清純なおさげ髪だった少女が、「バツ2で、現在は18才年下の俳優志望と同棲中。しかも、きっかけはネットの出会い系サイト」と、最新のイケイケ女性に変貌していたとか。

 その3。地味キャラだったマンガ同好会部長は、影の薄い人を通り越して、黒子キャラに。

「存在自体がまっくろくろすけ化して、めいっぱい着飾った同窓生の中で、ひときわ不気味なオーラを放っていた」 などなど女友達の同窓会報告話はまるでお芝居のようです。

「離婚活動中で~す!」と明るく自己紹介する数名に対して、周囲は「い~わね~。次の人は見つかったの?」と、祝福ムードいっぱい、なんてシーンもあったそうで世の中、いろんな意味で、他人の人生に優しい目を向けるようになったんですね。

 そして彼女は、「見た目の幸せ度数は、少女時代の美醜に比例してなかった」と同窓会報告を締めくくりました。

 全員がオバさんの同窓会で、もっとも魅力的に見えるのは、幸せそうな笑顔を身につけてる人です。

 もちろん、笑顔に隠れた実情は誰もわかりませんよ。でも、幸せそうなキャラという仮面を手に入れた人が素敵に見えるのは、れっきとした事実で、これは年齢を重ねるほど強固になると、私は思うのです。

※女性セブン2015年9月3日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

維新はどう対応するのか(左から藤田文武・日本維新の会共同代表、吉村洋文・大阪府知事/時事通信フォト)
《政治責任の行方は》維新の遠藤敬・首相補佐官に秘書給与800万円還流疑惑 遠藤事務所は「適正に対応している」とするも維新は「自発的でないなら問題と言える」の見解
週刊ポスト
優勝パレードでは終始寄り添っていた真美子夫人と大谷翔平選手(キルステン・ワトソンさんのInstagramより)
《大谷翔平がWBC出場表明》真美子さん、佐々木朗希の妻にアドバイスか「東京ラウンドのタイミングで顔出ししてみたら?」 日本での“奥様会デビュー”計画
女性セブン
パーキンソン病であることを公表した美川憲一
《美川憲一が車イスから自ら降り立ち…》12月の復帰ステージは完売、「洞不全症候群」「パーキンソン病」で活動休止中も復帰コンサートに懸ける“特別な想い”【ファンは復帰を待望】 
NEWSポストセブン
遠藤敬・維新国対委員長に公金還流疑惑(時事通信フォト)
《自維連立のキーマンに重大疑惑》維新国対委員長の遠藤敬・首相補佐官に秘書給与800万円還流疑惑 元秘書の証言「振り込まれた給料の中から寄付する形だった」「いま考えるとどこかおかしい」
週刊ポスト
「交際関係とコーチ契約を解消する」と発表した都玲華(Getty Images)
女子ゴルフ・都玲華、30歳差コーチとの“禁断愛”に両親は複雑な思いか “さくらパパ”横峯良郎氏は「痛いほどわかる」「娘がこんなことになったらと考えると…」
週刊ポスト
話題を呼んだ「金ピカ辰己」(時事通信フォト)
《オファーが来ない…楽天・辰己涼介の厳しいFA戦線》他球団が二の足を踏む「球場外の立ち振る舞い」「海外志向」 YouTuber妻は献身サポート
NEWSポストセブン
高市早苗首相の「台湾有事」発言以降、日中関係の悪化が止まらない(時事通信フォト)
《高市首相の”台湾有事発言”で続く緊張》中国なしでも日本はやっていける? 元家電メーカー技術者「中国製なしなんて無理」「そもそも日本人が日本製を追いつめた」
NEWSポストセブン
海外セレブも愛用するアスレジャースタイル(ケンダル・ジェンナーのInstagramより)
「誰もが持っているものだから恥ずかしいとか思いません」日本の学生にも普及する“カタチが丸わかり”なアスレジャー オフィスでは? マナー講師が注意喚起「職種やTPOに合わせて」
NEWSポストセブン
山上徹也被告(共同通信社)
「旧統一教会から返金され30歳から毎月13万円を受け取り」「SNSの『お金配ります』投稿に応募…」山上徹也被告の“経済状況のリアル”【安倍元首相・銃撃事件公判】
NEWSポストセブン
イギリス出身のインフルエンサー、ボニー・ブルー(Instagramより)
《バリ島でへそ出しトップスで若者と密着》お騒がせ金髪美女インフルエンサー(26)が現地警察に拘束されていた【海外メディアが一斉に報じる】
NEWSポストセブン
大谷が語った「遠征に行きたくない」の真意とは
《真美子さんとのリラックス空間》大谷翔平が「遠征に行きたくない」と語る“自宅の心地よさ”…外食はほとんどせず、自宅で節目に味わっていた「和の味覚」
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 維新の首相補佐官に「秘書給与ピンハネ」疑惑ほか
「週刊ポスト」本日発売! 維新の首相補佐官に「秘書給与ピンハネ」疑惑ほか
NEWSポストセブン