自らも女子校(女子学院中・高)出身の漫画家・コラムニストの辛酸なめ子氏は、女子校出身者には「聖女」と「浮気症」の両面があると分析する。
「聖女タイプは男性に対して免疫がなく、妄想を膨らませやすい。『相手は自分に対して性的な魅力を感じているはずだ』とか。男性がちょっとこっちを見ただけで『いやらしい目で見てる』と思い込み、やたらとセクハラにうるさくなる。
浮気症の面が強い子は会社役員の愛人になったり、社内不倫を誘発したりします。どちらにしても、男性上司や男性社員から見たら、距離の置きかたが難しいですよね」
ひと口に女子校といっても、「良妻賢母」を目指す学校と自立を目指す学校に大きく分かれる。一昔前までは「卒業したらお嫁さん」モードの女子校出身者も多かったが、辛酸氏によれば最近では少数派だそうだ。
「私の通っていた女子校の創立者(教育家で婦人参政権要求などの活動も行なった矢嶋揖子氏)は、校則を設けず生徒の自主性を重んじた人だったので、そういう精神を忘れないように刷り込まれました。
周囲にも自立を目指す人のほうが多かったですね。そういうタイプの人は男性のことを意識しないし、けっこう自己主張が激しい。会話でも、一方的に話したり、相手が話している時に途中でかぶせてしまうことが多いですね」(辛酸氏)
仕事の面では「良妻賢母」よりも自立型のほうが役に立ちそうだが、たしかに面倒臭いかも……。
※週刊ポスト2015年12月11日号