「ナンセンスな笑いを仕掛けてくるので、ちょっとわけがわからないという人もいると思いますが、不思議な魅力のある二人です。普通、この手の笑いはライブでウケるのが難しいのに、ランジャタイは独特の存在感があるからか、なぜかウケます。ネプチューンのホリケンさんのように突拍子もないことを言うなど、発想力で勝負するタイプ。荒削りなところはありますが、2015年の漫才新人大賞で決勝に進むなど着実に力を付けています」
ピン芸人はどうか。昨年はピン芸人豊作の年だったが、今年は…?
「『お笑いハーベスト大賞』という若手ナンバーワン決定戦の2015年の覇者、ギフト☆矢野さん(35)に注目しています。顔が濃くて暑苦しい、ねっとりとしたしゃべりの一人コントを主にやっています。観ている側に伝わってくる必死感はあばれる君と共通するところもあります。最近は松岡修造さんや武井壮さんのように熱いキャラが人気ですが、お笑い業界にもその流れが来ています」
女芸人で強烈な芸を持つのは、紺野ぶるま(29)。物議を醸しそうな彼女の得意ネタは、その名も「ち●こ謎かけ」だ。
「どんなお題を与えられても、『ち●こ』につなげた謎かけをすることができる芸人さんです。可愛いのにゲスいというギャップがウケていて、『有吉ジャポン』(TBS系)で取り上げられるなど話題になることも増えています。これまで女性芸人の下ネタというのは、大久保佳代子さんなどいわゆるブスキャラ芸人の専売特許のようなところがありましたが、紺野さんのように見た目がかわいいのにあえて下ネタをやる人は珍しいです。時間帯を選ぶ芸ではありますが、時代の流れと彼女の芸風がマッチすれば出演機会は増えると思います」
今年はこの5組の活動をぜひチェックしておきたい。