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男性の老化防ぐテストステロン 玉ねぎやにんにくに増加効果

 エイジングについてどんな悩みを抱いているか、30代以上の男性200人にアンケート調査を行った。すると、1位「お腹が出てきた(体がたるんできた)」、2位「白髪が生えてきた」、3位「目じりのしわや頬のたるみ」という結果になった。やはり女性と同様、見た目の老化が気になっている様子。ちなみに『男こそアンチエイジング』(日経BP社)の著者で医療事情に詳しい伊藤和弘さんは、こう話す。

「男性の見た目や健康を左右するのは、男性ホルモンです。男性ホルモンが少ないと、性機能が衰えるだけではなく、内臓脂肪が増えて糖尿病になりやすくなったり、がんになるリスクが高くなったり、うつ病になったりし、さらに、寿命が短くなることがわかっています。また、気力や社会性にも大きな影響を与えるんです」

 男性ホルモンにはさまざまな種類があるが、中心となっているのは「テストステロン」というものだという。

「手のひらを広げてみてください。薬指が人差し指よりも長い人は、このテストステロンが多い人です。胎児の時にテストステロンが多く分泌されると薬指は長くなるのですが、その多さ・少なさは大人になっても変わりません。これは、男性でも女性でも同じこと。女性でもバリバリ働いている人は薬指が長いことが多いんですよ」(伊藤さん、以下同)

 テストステロンの分泌量は一般的に、年を取るごとに減っていく。ストレスや食生活の影響も大きく受けるそうだ。これはつまり、テストステロンは増やそうと思えば増やせる、ということだ。

「テストステロン値を高めるには、たんぱく質をしっかり摂ることです。テストステロンを主に作るのは精巣ですが、ここは活性酸素による酸化に弱いので、玉ねぎやにんにくなどの抗酸化作用の強い食品もおすすめです。食べる量は、毎日2分の1個を目標にしてみてください。すいかや冬瓜などのウリ類にも、血管を拡張しテストステロン値を高める効果があります」

 食事のほかで重要なのは、友人との交流だ。

「学生時代の気の置けない友人などと会うとストレスが解消され、テストステロン値が上がります」

 また家の中ですべきことは、居場所の確保。特に仕事一筋だった男性が定年退職をすると会社という“定位置”を失って、頭痛、不眠、うつなど心身にさまざまな不調が表れることが多いという。これを防ぐには、会社に代わる新たな居場所になるような趣味を探すことが有効だ。

※女性セブン2016年2月18日号

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