『笑点』を落語長屋と表現した


木久扇:あの人はいろんな奉仕活動をしているんです。ゲートボールの団体を作っておじいちゃんおばあちゃんを励ましたり、プロレスが好きで、プロレス団体を応援して資金を出しています。だから友達もいないと言っているのは役作りじゃないでしょうか。

――新メンバーに林家三平さんが選ばれた理由は?

木久扇:プロデューサーは会見で、「笑顔が健康そうで、奥様が女優さんだから選びました」って言っていましたけどね。意外と言えば、意外だったかもしれません。

――木久扇さんが新しい回答者を選ぶなら、誰だった?

木久扇:うちのせがれ(2代目・林家木久蔵)が選ばれたら嬉しいけど、ぼくの居場所がなくなっちゃう(笑い)。

――親子出演を期待していました。

木久扇:ぼくが司会で、回答が息子というのはいろんな人から言われていましたけど、せっかく築き上げたぼくのスタイルを、せがれに伝えようがないと思っていました。せがれかなと思っていた時期もありましたよ、随分と取材が来ましたからね(笑い)。

――三平さんの回答ぶりはどうですか?

木久扇:自分の中の気構えか、「どうもすみません」を使わないようにしていました。そこはプロだなと思いました。

【林家木久扇(はやしや・きくおう)】
1937年10月19日生まれ。東京出身。高校卒業後、森永乳業に入社。のちに漫画家を目指し清水崑を師事した後、三代目桂三木助に入門。1961年に八代目林家正蔵(のちの彦六)門下へ移る。1969年より、林家木久蔵として『笑点』(日本テレビ系)レギュラー。2007年、木久扇を襲名。今年6月22日、親子3代(林家木久扇、林家木久蔵、クミ、コタ)と元オフコース・鈴木康博が歌う『空とぶプリンプリン』リリース。

撮影■浅野剛

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