芸能

石破茂氏 アイドルの時代はキャンディーズ解散で終焉した

人気絶頂時に解散したキャンディーズ

 政界屈指のアイドル通を自任する前地方創生担当相・石破茂氏によると、「そもそもアイドルとは、目にした瞬間の鮮烈な輝きが衝撃的で、それゆえ歌唱力や演技力を抜きにして心揺さぶられる存在と定義できます」という。

 アイドルにとって歌唱力は必要不可欠な要素ではないが、歌の上手いアイドルは数多い。

「河合奈保子と岩崎宏美は抜群に歌が上手かった。とくに東京・深川の製材機械の輸入業者の次女だった岩崎宏美は、江戸っ子らしい話し方が好きで出演するラジオをよく聞いていました。アルバムは全部買いましたが、当時1枚2000円で、プラモデルを買おうか毎回悩んでいました(笑い)。

 太田裕美も忘れられない。歌が上手く、自分で曲も作り、しかも、ピアノを弾き語りして、なおかつ可愛い。当時流行っていたフォークとアイドルが融合したような存在でした。好きな曲は『九月の雨』かな。カラオケもたまに行きますが、夏になると柏原芳恵の『夏模様』を歌いたくなります」(石破氏。以下「」内同)

 歌唱力や演技力のほかに、アイドルにとって欠かせないのが「性格」だという。

「岡田奈々が典型ですが、生意気そうでも、『きっといい人に違いない。付き合ったら楽しいだろうな』と思わせてくれる存在ですね。紺野美沙子も、美人で頭もいいのに、澄ましていない。気取らず、『こんな人が同級生だったらいいな』と思える。

 同じ系譜でいえば松坂慶子や羽田美智子でしょう。綺麗なのにどこかとぼけたほのぼのとした味があり、かつ自分の意見を持っているところが魅力ですね。森口博子は少し違うタイプで、苦労しているのにそれを表に出さない。人間性のよさが伝わってきます」

 石破氏にとって、アイドルとはキャンディーズ。中でもミキちゃんこと藤村美樹のファンで、「一番美人なのに控えめで、芯が強いうえに、音楽的な資質が高い」と評価する。

「日本におけるアイドルの時代は、1978年のキャンディーズ解散をもって終わったと思います。その後のピンク・レディーと比較されることが多いのですが、『意図して生み出されたアイドル』という点で、キャンディーズとは本質的に異なるのではないでしょうか」

◆石破茂:1957年2月4日生まれ。鳥取県出身。1986年、衆議院議員選挙で初当選。防衛相、農水相、自民党幹事長、内閣府特命担当大臣(国家戦略特別区域担当)兼地方創生担当大臣等を歴任。

※週刊ポスト2016年10月28日号

関連記事

トピックス

真美子夫人は「エリー・タハリ」のスーツを着用
大谷翔平、チャリティーイベントでのファッションが物議 オーバーサイズのスーツ着用で評価は散々、“ダサい”イメージ定着の危機
女性セブン
猛追するブチギレ男性店員を止める女性スタッフ
《逆カスハラ》「おい、表出ろ!」マクドナルド柏店のブチギレ男性店員はマネージャー「ヤバいのがいると言われていた」騒動の一部始終
NEWSポストセブン
社会人になられて初めて御料牧場でご静養された愛子さま(写真/JMPA)
愛子さま、社会人になられて初めて御料牧場でご静養 “新天地”でのお疲れを癒されて
女性セブン
氷川きよしが独立
《真相スクープ》氷川きよしが事務所退所&活動再開 “独立金”3億円を払ってでも再出発したかった強い思い
女性セブン
殺人未遂の現行犯で逮捕された和久井学容疑者(51)。ストーカー規制法違反容疑の前科もあるという
《新宿タワマン刺殺事件》「助けて!」18階まで届いた女性の叫び声「カネ返せ、カネの問題だろ」無慈悲に刺し続けたストーカー男は愛車1500万円以上を売却していた
NEWSポストセブン
大越健介氏が新作について語る(撮影/村井香)
『報ステ』キャスター・大越健介氏インタビュー「悩んだり、堂々巡りする姿を見せることもキャスターの仕事の1つだと思っています」
週刊ポスト
5月8日、報道を受けて、取材に応じる日本維新の会の中条きよし参議院議員(時事通信フォト)
「高利貸し」疑惑に反論の中条きよし議員 「金利60%で1000万円」契約書が物語る“義理人情”とは思えない貸し付けの実態
NEWSポストセブン
宮沢りえの恩師・唐十郎さん
【哀悼秘話】宮沢りえ、恩師・唐十郎さんへの熱い追悼メッセージ 唐さんの作品との出会いは「人生最高の宝物」 30年にわたる“芸の交流”
女性セブン
殺害された宝島さん夫婦の長女内縁関係にある関根容疑者(時事通信フォト)
【むかつくっすよ】那須2遺体の首謀者・関根誠端容疑者 近隣ともトラブル「殴っておけば…」 長女内縁の夫が被害夫婦に近づいた理由
NEWSポストセブン
初となる「頂上鼎談」がついに実現!(右から江夏豊、田淵幸一、掛布雅之)
【江夏豊×田淵幸一×掛布雅之の初鼎談】ライバルたちが見た長嶋茂雄秘話「俺のミットを“カンニング”するんだよ」「バッターボックスから出てるんだよ」
週刊ポスト
テレビや新聞など、さまざまなメディアが結婚相手・真美子さんに関する特集を行っている
《水原一平ショックを乗り越え》大谷翔平を支える妻・真美子さんのモテすぎ秘話 同級生たちは「寮内の食堂でも熱視線を浴びていた」と証言 人気沸騰にもどかしさも
NEWSポストセブン
曙と真剣交際していたが婚約破棄になった相原勇
《曙さん訃報後ブログ更新が途絶えて》元婚約者・相原勇、沈黙の背景に「わたしの人生を生きる」7年前の“電撃和解”
NEWSポストセブン