今回掲載された1987年の頃の写真もそうだけど、この頃には彼女も「大人の女性」になっていた。単に天真爛漫なアイドルで終わらず、美しい大人に変わっていったところにも魅力がありました。
彼女が私にとって他のアイドルと違って特別なのは、「辛い時期」を支えてくれた存在だったというところにあります。
私は1986年の7月に29歳で国会議員になりましたが、その2年ほど前から地元・鳥取で挨拶廻りをしていました。当時は運転手もいなくて、来る日も来る日も自分で運転しながら1日に何百軒と挨拶していたんです。若造だった私は「お前に入れる票はここにはねえぞ」などと、厳しいことも言われました。その時に、車の中でいつも聴いていたのが河合奈保子だった。その明るい歌声に元気を貰っていました。
だからか、今もたまに出張先で急に聴きたくなったりするんです。最近は便利な世の中になったから、ユーチューブで動画を観ながら彼女の曲を聴いています(笑い)。議員仲間でカラオケに行く時にも歌いますよ。