「単身赴任中の夫の家に妻が“浮気相手がいるのではないか”と疑って勝手に入り込み、浮気の証拠を探した場合も、夫の承諾がなければ『住居侵入罪』になります。また、一緒に住んでいる家の中で鍵をしている夫の部屋に妻が“浮気の証拠はないか”と勝手に入った場合も同様に罪に問われる可能性があります」(伊倉弁護士)

 一方で、「住居侵入罪」を犯して妻が浮気の証拠を持ち帰ったとしても、「窃盗罪」にはあたらない。

「ただし、そうやって入手した浮気の証拠は『違法収集証拠』とされ、離婚裁判で浮気の証拠として認められるかどうかは微妙なところ。裁判官によっては、証拠として認めないかもしれません」(伊倉弁護士)

 現在、松居逮捕に向けた捜査は急ピッチで進んでいる。

「すでに近隣住民への聞き込みが終わっており、船越さんの別宅マンションの防犯カメラもすべてチェックが済み、松居さんらしき人物の姿が映っていたといいます。警察としては、松居さんを“クロ”とみなして証拠を集めております」(捜査関係者)

 捜査が進むなかで船越や代理人が警察に呼ばれることもあったという。

「8月以降、捜査が本格的に進展し、船越さんも事情聴取を受けたそうです。船越さんは警察から、松居さんを逮捕するという話を聞いて青ざめていたそうです。『夫婦間の争いのことで母親が逮捕となれば息子に申し訳ない。逮捕だけは何とか避けられないか』と必死に訴えたといいます」(前出・全国紙社会部記者)

 離婚はしたいし、これだけ名誉を傷つけられた恨みがないはずはない。それでも「逮捕はやめてください」と頼む“夫”の姿を“妻”はどう見るのか。そもそも、その甘さがこの事態を招いたのかもしれないが…。

※女性セブン2017年9月21日号

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