【白鵬vs玉鷲】(10勝0敗)

 今回の暴行事件で明らかになったのは、モンゴル勢でも上位陣と若手の間に、大きな「溝」があることだ。

「モンゴル勢の“反白鵬派”の代表格とみられるのが玉鷲。ただ、実力派ながら白鵬からは金星がない。玉鷲戦の白鵬は、いつも以上に激しい立ち合いで潰しにいっている」(担当記者)

 横審のクレームで白鵬の立ち合いに変化があれば、これまでと違う土俵になる。

【鶴竜vs逸ノ城】(7勝2敗)

 12月下旬、錣山親方(元関脇・寺尾)ら3人の親方が突然、時津風一門を離脱。理事選で貴乃花親方支援に動くとされている。離脱した一人、湊親方(元前頭・湊富士)の愛弟子が逸ノ城。鳥取城北高校OBで、貴ノ岩の後輩にあたる。

 一方、時津風一門に残る井筒親方(元関脇・逆鉾)の弟子には、暴行事件現場で白鵬、日馬富士に説教されていた横綱・鶴竜がいる。

「鶴竜は、同じモンゴル出身の逸ノ城に目をかけてきたが、一門分裂でお互い絶対に負けられない相手になってしまった。どんな取組になるのか興味深い」(部屋付き親方)

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