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明生、剣翔、照強ら九州場所で注目のガチンコ平幕力士たち

炎鵬は各界きっての人気者(時事通信フォト)

 両横綱が休場した大相撲9月場所、優勝争いに絡んで二桁勝利をあげた明生(前頭2、24)は気鋭の若手の筆頭格だ。

「奄美大島出身で、小学6年時に全国大会優勝を経験。中卒で入門したが、初土俵を踏むはずだった2011年3月の春場所が八百長問題で中止となり、5月にNHK中継もない技量審査場所で初土俵を踏んだ。それだけに、ガチンコを貫くことに人一倍の思いがある。立浪部屋の弟弟子で、朝青龍の甥っ子である豊昇龍(十両13、20)が成長して稽古相手ができたこともあって、一気に力を伸ばしている」(担当記者)

 今場所2日目に白鵬から金星をあげた大栄翔。

「剣翔(前頭7、28)をはじめ、角界の“最大学閥”である日大出身の力士が多い追手風部屋の所属で、色々としがらみがあるのではと心配もされてきたが、最近では埼玉栄の後輩であるガチンコの貴景勝(大関、23)に感化されているようで、上位陣には激しい相撲を見せて結果を残している」(同前)

 平幕力士のなかでも一番人気といえば、花道に姿を見せるだけで声援が飛ぶ炎鵬(前頭6、25)だろう。幕内最軽量の168cm、99kgの体格ながら、2場所連続で勝ち越しを続けている。

「力士が大型化するなかで活躍する小兵の姿は“技のデパート”として人気を博した舞の海(元小結)を彷彿とさせます。しかし、立ち合いで“お見合い”となることが多かった舞の海に対して、炎鵬はどんな相手にも真っ向からぶつかって変化をしない。当たってから背後に回って送り出したり、相手の懐に潜り込んでの下手投げや右からのひねりで仕留める。その取り口から“ひねり王子”と呼ばれています。平幕力士のなかではダントツに懸賞金が多く、対戦相手も必死で潰しにくるだけにケガが心配です」(若手親方)

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