夫のキャンドル・ジュン氏

夫のキャンドル・ジュン氏

 ふだんの彼女は化粧もしないで朝から子供たちのお弁当を作ってがんばっている、というようなことを言ってたけど、彼女が“いいお母さん”でいられるゆとりがあるときに、寝る間を惜しんで家事やお弁当作りをするのは勝手。でもそれを、「ふだんの彼女」と決めつけるのが私は気に入らないんだわ。彼女はフルタイムで働いている同世代のお母さんの100人分くらいの年収を得ているんだよ。良くも悪くも“並み”の人のわけがないじゃん。

 まぁ、これはキャンドル氏に限った話じゃないんだけどね。

 家庭観の雑な男の“理想の妻像”はみんなそう。化粧もしないで、誰よりも早く起きて家事をして、最後に寝る。都合のいいことに、令和の母はその合間に仕事もする。で、夫の自分は“家事を手伝う”と言って平然としている。そりゃあ、ないんじゃないの!

“恋の季節”がとっくの昔に終わった身だからわかるんだけど、女が人騒がせな恋をするときは決まっている。いままで作ってきた積み木の家を破壊して生き方を変えたいときよ。

 夫に対する不満、あきらめ、絶望で、破壊のエネルギーがたまりにたまって、きっかけさえあればいつでも爆発したいという状態のときに、ヒョイと差し出されたマッチ棒が不倫の男。わらをもつかむ思いでつかんだ男が“わら”という言い方もあるね。

 だから悪いことは言わない。いまはわが身を小さくして黙っていた方が後々の自由度が大きくなるよ、と私は心の中で広末涼子に語りかけたのでした。狂乱のときはいつか、なつかしく思い出すこともあるんだから。

【プロフィール】
「オバ記者」こと野原広子/1957年、茨城県生まれ。空中ブランコ、富士登山など、体験取材を得意とする。

※女性セブン2023年7月13日号

関連記事

トピックス

17歳差婚を発表した高橋(左、共同通信)と飯豊(右、本人instagramより)
《17歳差婚の決め手》高橋一生「浪費癖ある母親」「複雑な家庭環境」乗り越え惹かれた飯豊まりえの「自分軸の生き方」
NEWSポストセブン
食品偽装が告発された周富輝氏
『料理の鉄人』で名を馳せた中華料理店で10年以上にわたる食品偽装が発覚「蟹の玉子」には鶏卵を使い「うづらの挽肉」は豚肉を代用……元従業員が告発した調理場の実態
NEWSポストセブン
大谷翔平の妻・真美子さんの役目とは
《大谷翔平の巨額通帳管理》重大任務が託されるのは真美子夫人か 日本人メジャーリーガーでは“妻が管理”のケースが多数
女性セブン
殺人未遂の現行犯で逮捕された和久井学容疑者
【新宿タワマン刺殺】ストーカー・和久井学容疑者は 25歳被害女性の「ライブ配信」を監視していたのか
週刊ポスト
本誌『週刊ポスト』の高利貸しトラブルの報道を受けて取材に応じる中条きよし氏(右)と藤田文武・維新幹事長(時事通信フォト)
高利貸し疑惑の中条きよし・参議院議員“うその上塗り”の数々 擁立した日本維新の会の“我関せず”の姿勢は許されない
週刊ポスト
店を出て染谷と話し込む山崎
【映画『陰陽師0』打ち上げ】山崎賢人、染谷将太、奈緒らが西麻布の韓国料理店に集結 染谷の妻・菊地凛子も同席
女性セブン
高橋一生と飯豊まりえ
《17歳差ゴールイン》高橋一生、飯豊まりえが結婚 「結婚願望ない」説を乗り越えた“特別な関係”
NEWSポストセブン
西城秀樹さんの長男・木本慎之介がデビュー
《西城秀樹さん七回忌》長男・木本慎之介が歌手デビューに向けて本格始動 朝倉未来の芸能事務所に所属、公式YouTubeもスタート
女性セブン
雅子さま、紀子さま、佳子さま、愛子さま 爽やかな若草色、ビビッドな花柄など個性あふれる“グリーンファッション”
雅子さま、紀子さま、佳子さま、愛子さま 爽やかな若草色、ビビッドな花柄など個性あふれる“グリーンファッション”
女性セブン
フジ生田竜聖アナ(HPより)、元妻・秋元優里元アナ
《再婚のフジ生田竜聖アナ》前妻・秋元優里元アナとの「現在の関係」 竹林報道の同局社員とニアミスの緊迫
NEWSポストセブン
大谷翔平(左/時事通信フォト)が伊藤園の「お〜いお茶」とグローバル契約を締結したと発表(右/伊藤園の公式サイトより)
《大谷翔平がスポンサー契約》「お〜いお茶」の段ボールが水原一平容疑者の自宅前にあった理由「水原は“大谷ブランド”を日常的に利用していた」
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 岸田首相の脱法パーティー追撃スクープほか
「週刊ポスト」本日発売! 岸田首相の脱法パーティー追撃スクープほか
NEWSポストセブン