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2010.10.26 09:00  週刊ポスト

次期中国トップの習近平氏 生まれはエリートだが25年ドサ周り

中国共産党中央委員会総会で、党中央軍事委副主席に就任し、実質的に次期トップに内定した習近平・国家副主席。中国ウォッチャーのなかでも真っ先に習近平に注目し、現時点で日本で唯一の研究書『習近平の正体』を著わした相馬勝氏が習氏の生い立ちを解説する。

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習氏は1953年6月生まれの57歳。党政治局員や副首相などを歴任し、新中国建国に大きな功績を残した最高幹部、習仲勲氏の息子。

それだけ聞くと「ボンボンの苦労知らず」と思いきや、父親が権力闘争に巻き込まれて文化大革命(66~76年)で失脚したことで、習氏も地方に「下放」され、重労働の農作業をさせられるなど苦しみを味わった。

文革終了後、父が復権。息子の習氏も名門・清華大学に入学した。卒業後は中央軍事委員会に就職し、国防相、副首相などを歴任した耿ヒョウ(コウヒョウ、ヒョウは風に火が3つ)の秘書を務めるなどエリート街道に乗った。

ところが、習氏は「栄達に何の意味があろうか。願わくば、地方の民衆とともに国家建設に参加したい」として自らエリートコースを外れ、河北省の副県長(日本なら市助役)を振り出しに25年間も地方勤務を続けた異色の幹部である。

上海市トップを最後に「ドサ回り」を終え、2007年の中国共産党第17回党大会で、次期最高指導者含みで最高指導機関である政治局常務委員会入り。2年後の12年秋の第18回党大会で党総書記に選出されることが確実視されている。

※週刊ポスト2010年11月5日号

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