ライフ

片道数千円で海外へ 格安航空会社はなぜ安く飛ばせるのか?

LCC・春秋航空


 ローコストキャリア(LCC)と呼ばれる格安航空会社が、海外から続々と日本に乗り入れている。航空・旅行アナリスト、鳥海高太朗氏が、LCCの基礎知識を解説する。

******************************
 茨城空港に7月28日に就航した中国初のLCC、春秋航空・茨城─上海が片道4000円の激安プライスを打ち出したのに続き、12月9日に羽田─クアラルンプール路線を開設するアジア最大手LCC、マレーシアのエアアジアXが就航記念で片道5000円の運賃を発表。2010年は日本にとって「LCC元年」となった。
 
 一般的に、このような低価格をLCCが設定できるのは、機内食や飲み物の有料化、機体の単一化による整備費と訓練費の縮減、客室乗務員による清掃、自社サイトでのネット直販、短距離・中距離に特化して効率を上げるなど、徹底したコスト削減が図られているからである。
 
 しかし、LCCといえども常に激安ではなく、満席に近くなると価格が上がっていく仕組みになっていることには注意したい。路線や日程によっても違うが、値段の幅は数千円から6-7万円台と幅広い。場合によっては大手航空会社の割引運賃以上に高くなることもある。たとえば、LCCで日本から韓国へ行く場合は往復2万円弱が相場だが、価格が高いときは7万円台が提示される時もある。

 逆に、搭乗日に近くても空席が多いとバーゲン価格が飛び出したりするのもLCCの特徴だ。ネット直販が基本のため、乗客の数に応じていつでも価格を変動させることができるのだ。

※マネーポスト2010年11月号

関連キーワード

トピックス

告示日前、安野貴博氏(左)と峰島侑也氏(右)が新宿駅前で実施した街頭演説(2025年6月写真撮影:小川裕夫)
《たった一言で会場の空気を一変》「チームみらい」の躍進を支えた安野貴博氏の妻 演説会では会場後方から急にマイクを握り「チームみらいの欠点は…」
NEWSポストセブン
13日目に会場を訪れた大村さん
名古屋場所の溜席に93歳、大村崑さんが再び 大の里の苦戦に「気の毒なのは懸賞金の数」と目の前の光景を語る 土俵下まで突き飛ばされた新横綱がすぐ側に迫る一幕も
NEWSポストセブン
中国の人気芸能人、張芸洋被告の死刑が執行された(weibo/baidu)
《中国の人気芸能人(34)の死刑が執行されていた》16歳の恋人を殺害…7か月後に死刑が判明するも出演映画が公開されていた 「ダブルスタンダードでは?」の声も
NEWSポストセブン
学歴を偽った疑いがあると指摘されていた静岡県伊東市の田久保真紀市長(右・時事通信フォト)
「言いふらしている方は1人、見当がついています」田久保真紀氏が語った証書問題「チラ見せとは思わない」 再選挙にも意欲《伊東市長・学歴詐称疑惑》
NEWSポストセブン
高校野球で定められている応援スタイルについての指導指針は競技関係者と学校関係者を対象としたもので、一般のファンは想定していない(写真提供/イメージマート)
《高校野球で発生する悪質ヤジ問題》酒を飲んで「かませー」「殺せ」と声を上げる客 審判がSNSで写真さらされ誹謗中傷される被害も
NEWSポストセブン
参院選の東京選挙区で初当選した新人のさや氏、夫の音楽家・塩入俊哉氏(時事通信フォト、YouTubeより)
「結婚前から領収書に同じマンション名が…」「今でいう匂わせ」参政党・さや氏と年上音楽家夫の“蜜月”と “熱烈プロデュース”《地元ライブハウス関係者が証言》
NEWSポストセブン
学歴を偽った疑いがあると指摘されていた静岡県伊東市の田久保真紀市長(共同通信/HPより)
《伊東市・田久保市長が独占告白1時間》「金庫で厳重保管。記録も写メもない」「ただのゴシップネタ」本人が語る“卒業証書”提出拒否の理由
NEWSポストセブン
7月6~13日にモンゴルを訪問された天皇皇后両陛下(時事通信フォト)
《国会議員がそこに立っちゃダメだろ》天皇皇后両陛下「モンゴルご訪問」渦中に河野太郎氏があり得ない行動を連発 雅子さまに向けてフラッシュライトも
NEWSポストセブン
参院選の東京選挙区で初当選した新人のさや氏、経世論研究所の三橋貴明所長(時事通信フォト)
参政党・さや氏が“メガネ”でアピールする経済評論家への“信頼”「さやさんは見目麗しいけど、頭の中が『三橋貴明』だからね!」《三橋氏は抗議デモ女性に体当たりも》
NEWSポストセブン
かりゆしウェアをお召しになる愛子さま(2025年7月、栃木県・那須郡。撮影/JMPA) 
《那須ご静養で再び》愛子さま、ブルーのかりゆしワンピースで見せた透明感 沖縄でお召しになった時との共通点 
NEWSポストセブン
参院選の東京選挙区で初当選した新人のさや氏(共同通信)
《“保守サーの姫”は既婚者だった》参政党・さや氏、好きな男性のタイプは「便利な人」…結婚相手は自身をプロデュースした大物音楽家
NEWSポストセブン
松嶋菜々子と反町隆史
《“夫婦仲がいい”と周囲にのろける》松嶋菜々子と反町隆史、化粧品が売れに売れてCM再共演「円満の秘訣は距離感」 結婚24年で起きた変化
NEWSポストセブン