ライフ

ノロウイルス感染しても市販の下痢止めは使わないほうがいい

 今年の冬も猛威をふるっているノロウイルス。特効薬はないといわれているが、もしノロウイルスに感染してしまったらどうすればいいのだろうか。

 ノロウイルスによる感染性胃腸炎は、突発的に腹の底からこみ上げてくるような吐き気をもよおす。我慢できずに吐いてしまうことも多い。また、激しい下痢症状にも襲われる。吐き気などがおさまっても急激かつ激しい悪寒が続き、38度程度の発熱をともなうことも。

 こうした症状は1~2日で治癒するので、とにかく脱水症状に陥らないよう水分と栄養補給を充分に行うこと。脱水症状がひどい場合、病院で輸液(点滴による水分などの補給)を行うなど治療が必要になる。市販の下痢止めなどは回復を遅らせることもあるので使用しないのが望ましい。

 感染しても先に紹介したような症状が表れず、風邪のような症状で終わることもあるが、この場合もウイルスによる感染力はなくなっていないので、症状が治まっても手洗いはこまめに行い、出かける場合はマスクなどして人に移さないようケアすること。

 感染した手で触った場所やトイレ、嘔吐物で汚れた衣類などにはウイルスが付着している可能性が高い。85度で1分間以上熱湯消毒するか、塩素系消毒液(0.02%次亜塩素酸ナトリウム)に30~60分浸せば消毒できる。食器類やうがいをした場所なども次亜塩素酸ナトリウムで消毒後、洗剤を使って掃除をするのが望ましいが、次亜塩素酸ナトリウムは金属腐食性があるので、消毒後の薬剤のふき取りに関しては使用上の注意をよく読み、注意しよう。

 感染が疑われる場合、そのまま病院へ行くと二次感染の恐れもあるので、まず最寄りの保健所か、かかりつけ医に電話で相談するのがベスト。

※女性セブン2010年12月23日号

関連キーワード

トピックス

「池田温泉旅館 たち川」の部屋風呂に「温泉偽装疑惑」。左はHPより(現在は削除済み)、右は従業員提供
「水道水にカップ5杯の重曹を入れてグルグル…」岐阜県・池田温泉「高級旅館」の部屋風呂に“温泉偽装”疑惑 ヌルヌルと評判のお湯の真実は…“夜逃げ”オーナーは直撃に「誰からのリークなの? それ」
NEWSポストセブン
本格的に中国進出をめざすならば…(時事通信フォト)
《年内結婚報道》橋本環奈と中川大志の「結婚生活」に立ちはだかる“1万kmの距離” 2人の異なる“海外進出の希望先”
週刊ポスト
これまでジャズ歌手などとしても活動してきた参政党・さや氏(写真/共同通信社)
参政党・さや氏、歌手時代のトラブル証言 ジャズバーのママが「カチンときて縁を切っちゃいました」、さや氏は「そうした事実はない」…真っ向食い違う言い分
週刊ポスト
もうすぐ双子のママになる。Numero.jpより。
Photos:Mika Ninagawa
中川翔子3年にわたる不妊治療と2度の流産を経験 。 双子の男の子のママになる妊婦姿を披露して話題に
NEWSポストセブン
錦織圭とユニクロの関係はどうなるか(写真/共同通信社)
「ご本人からの誠意ある謝罪があった」“ユニクロ不倫”錦織圭、ファーストリテイリング広報担当が明かしたスポンサー契約継続の理由
週刊ポスト
趣里と父親である水谷豊
《女優・趣里の現在》パートナー・三山凌輝のトラブルで「活動セーブ」も…突破口となる“初の父娘共演”映画は来年公開へ
NEWSポストセブン
岐阜の「池田温泉旅館 たち川」が突然の閉鎖、事業者が夜逃げした(左は旅館のInstagramより)
【スクープ】岐阜県の名所・池田温泉の人気旅館が突然の閉鎖 町が運営委託した事業者が“夜逃げ”していた! 町長からは228万円の督促状、従業員が告発する「オーナーの計画」 給料も未払いに
NEWSポストセブン
山尾志桜里氏は2017年にダブル不倫が報じられた(時事通信フォト)
参院選落選・山尾志桜里氏が明かした“国民民主党への本音”と“国政復帰への強い意欲”「組織としての統治不全は相当深刻だが…」「1人で判断せず、決断していきたい」
NEWSポストセブン
オンカジ問題に揺れるフジ(時事通信)。右は鈴木善貴容疑者のSNSより
止まらない「オンカジドミノ退社」フジテレビ社内で話題を呼ぶ
NEWSポストセブン
中村七之助の熱愛が発覚
《元人気芸妓とゴールイン》中村七之助、“結婚しない”宣言のルーツに「ケンカで肋骨にヒビ」「1日に何度もキス」全力で愛し合う両親の姿
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(HP/Xより)
《まさかの“続投”表明》田久保眞紀市長の実母が語った娘の“正義感”「中国人のペンションに単身乗り込んでいって…」
NEWSポストセブン
大谷が購入したハワイの別荘の広告が消えた(共同通信)
【スクープ】大谷翔平「25億円ハワイ別荘」HPから本人が消えた! 今年夏完成予定の工期は大幅な遅れ…今年1月には「真美子さん写真流出騒動」も
NEWSポストセブン