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ピンクリボン等「乳がん啓蒙活動」のファッション化に異議

「闘病ブログ」としては、日本でナンバーワンの250万アクセスを記録している人気ブログ『若年性乳がんになっちゃった! ペコの闘病日記』。このブログでは治療の様子や日常生活を紹介するだけでなく、乳がんに対するさまざまな問題を取り上げている。本当にがん患者のためになる活動をしたいとまさに命をかけて臨んでいる管理人・藤谷ペコさん(仮名・38)は、こう話す。

「ピンクリボン運動など乳がんの啓蒙活動って、本来なら、乳がんの正しい知識の普及や、適切ながん検診の実施と受診率アップ、すでに乳がんを患っている人への支援などに使われるべきです。でも実際は、違っていたりするんです。

 例えば、日本対がん協会が勧めている『リレー・フォー・ライフ(RFL)』という活動がありますが、本場アメリカのRFLでは新薬開発という明確な目的をもって開催されているけれど、日本では寄付金がどのように使われているのかわからないと、実行委員として働いている人々の間でも協会に対して疑問をもっている人が多いくらいです。そういった不明点も明らかにしていかなければと思います」

 RFLとはがん患者やその家族、遺族などが集い、がんと闘うための絆を育むための啓発サポートキャンペーンで、参加者がリレー方式で24時間歩く形で寄付金を集める。1985年にアメリカで始まり、日本では2006年9月につくば市で活動を開始した。

 主催する日本対がん協会に、RFLで集まった寄付金(2009年までに2657万4081円・日本対がん協会発表)の使途について問い合わせると、「ほかから集まった寄付金と一緒にしているので、RFLに限定しては何に使っているか把握しておりません」との答えだった。

 藤谷さんはまた、ネイルアートやピンクリボンキティちゃんといった一連のピンクリボン運動の“ファッション化”についても疑問を感じている。

「がん撲滅のことを本当に考えているのかなって思います。例えばがん検診を受ける人が少ないのであれば、大きなイベントを開くんじゃなくて、たとえば自治体がやっているように検診の無料クーポン券を配ればいい。それにピンクリボン運動では、マンモグラフィーを推奨していますが、私もそうだったけれど、若い女性の乳がんの場合、マンモグラフィーが必ずしも早期発見に役立つとは限らない。エコーなどの併用が必要だという現場の声は無視されています」

※女性セブン2010年12月31日・2011年1月1日号

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