ライフ

鬼姑 嫁に「トイレットペーパーは20cm以内で!」と罵声

 やりくりや節約は主婦にとって永遠のテーマ――しかし神奈川県厚木市の主婦S子さん(29)の嫁ぎ先には、情け容赦ないドケチ姑が待っていた。(女性セブン1987年6月25日号より)

 * * *
「まったく、たし算引き算もできないんじゃ、主婦は落第よ。このぶんじゃ、ず~っとごまかしているんじゃないの。今夜は寝ないで調べなさい」
 
 その夜、S子さんは姑の命令で、1年前からの家計簿の点検をさせられて、とうとう一睡もせずに夜が明けてしまった。
 次の朝、S子さんの頭上に姑の金切り声が浴びせられる。

姑:「あなた、この1年間で3万円も計算が違っているなんて、ネコババしたとしかいえないじゃないですか。うちは、泥棒を嫁にもらった覚えはありませんからね。まったくこういう事態になったら、警察へ行くしか手はありませんからね」
 
 泥棒扱いされた悔しさに、S子さんはトイレに駆け込んで、ひとしきり涙ボロボロ。
 すると、姑がすっ飛んできてトイレのドアをバンバンと叩く。

姑:「ちょっと、S子さん、なぜ泣くんですか。トイレットペーパーで涙なんか拭かないでよ。
そういえば、あなたが嫁にきてから、トイレットペーパーがやたらと減るじゃありませんか。これは使いすぎ以外のなにものでもありません。今日から、1回に20cm以内に決めますからね」

嫁:「お姑さん、トイレも自由に使えないなんて、あんまりじゃありませんか…」

姑:「なにが無茶ですか。やればできるものです。そうそう、トイレットペーパーに、20cmごとに赤インクで印をつけときなさい」

 トイレットペーパーを巻き戻して印をつけるS子さんは、涙も枯れ果てた。そんな嫁に、姑が満足そうな視線を投げる。

そして、S子さんの嘆きはいまや殺意に変わろうとしている。

「息子である主人には小遣いを渡すくせに、私にはゼロ。夫に愚痴っても“俺だって昼めし代とたばこ代もらうので精いっぱい”と取り合ってくれません。しかたなく、独身時代のヘソクリ貯金をおろして、パーマをかけたり、実家へ行く交通費を捻出していましたが、もう底をついてきました。

 姑のドケチぶりに、胃けいれんを起こす始末。私を盗人呼ばわりまでする、あの姑さえいなければ……と、ふっと姑の首を絞めたくなるときがあるんです」と、S子さんの不眠の夜は続く。

関連記事

トピックス

劉勁松・中国外務省アジア局長(時事通信フォト)
「普段はそういったことはしない人」中国外交官の“両手ポケットイン”動画が拡散、日本側に「頭下げ」疑惑…中国側の“パフォーマンス”との見方も
NEWSポストセブン
俳優の水上恒司が年上女性と真剣交際していることがわかった
【本人が語った「大事な存在」】水上恒司(26)、初ロマンスは“マギー似”の年上女性 直撃に「別に隠すようなことではないと思うので」と堂々宣言
NEWSポストセブン
佳子さまの「多幸感メイク」驚きの声(2025年11月9日、写真/JMPA)
《最旬の「多幸感メイク」に驚きの声》佳子さま、“ふわふわ清楚ワンピース”の装いでメイクの印象を一変させていた 美容関係者は「この“すっぴん風”はまさに今季のトレンド」と称賛
NEWSポストセブン
ラオスに滞在中の天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月18日、撮影/横田紋子)
《ラオスの民族衣装も》愛子さま、動きやすいパンツスタイルでご視察 現地に寄り添うお気持ちあふれるコーデ
NEWSポストセブン
俳優の水上恒司が真剣交際していることがわかった
水上恒司(26)『中学聖日記』から7年…マギー似美女と“庶民派スーパーデート” 取材に「はい、お付き合いしてます」とコメント
NEWSポストセブン
韓国のガールズグループ「AFTERSCHOOL」の元メンバーで女優のNANA(Instagramより)
《ほっそりボディに浮き出た「腹筋」に再注目》韓国アイドル・NANA、自宅に侵入した強盗犯の男を“返り討ち”に…男が病院に搬送  
NEWSポストセブン
ラオスに到着された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月17日、撮影/横田紋子)
《初の外国公式訪問》愛子さま、母・雅子さまの“定番”デザインでラオスに到着 ペールブルーのセットアップに白の縁取りでメリハリのある上品な装い
NEWSポストセブン
全国でクマによる被害が相次いでいる(AFLO/時事通信フォト)
「“穴持たず”を見つけたら、ためらわずに撃て」猟師の間で言われている「冬眠しない熊」との対峙方法《戦前の日本で発生した恐怖のヒグマ事件》
NEWSポストセブン
ドジャース入団時、真美子さんのために“結んだ特別な契約”
《スイートルームで愛娘と…》なぜ真美子さんは夫人会メンバーと一緒に観戦しないの? 大谷翔平がドジャース入団時に結んでいた“特別な契約”
NEWSポストセブン
山上徹也被告の公判に妹が出廷
「お兄ちゃんが守ってやる」山上徹也被告が“信頼する妹”に送っていたメールの内容…兄妹間で共有していた“家庭への怒り”【妹は今日出廷】
NEWSポストセブン
靖国神社の春と秋の例大祭、8月15日の終戦の日にはほぼ欠かさず参拝してきた高市早苗・首相(時事通信フォト)
高市早苗・首相「靖国神社電撃参拝プラン」が浮上、“Xデー”は安倍元首相が12年前の在任中に参拝した12月26日か 外交的にも政治日程上も制約が少なくなるタイミング
週刊ポスト
三重県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年11月8日、撮影/JMPA)
《季節感あふれるアレンジ術》雅子さまの“秋の装い”、トレンドと歴史が組み合わさったブラウンコーデがすごい理由「スカーフ1枚で見違えるスタイル」【専門家が解説】
NEWSポストセブン