ライフ

東京・御徒町で食べられる客家高菜と挽き肉の絶品炒め物

日替り定食 800円

「今日のお昼は中華定食にしよう!」ということで、雑誌『料理王国』元編集長の土田美登世氏がセレクトした、『新竹』(東京・御徒町)の「日替り定食」を紹介する。

* * *
味が濃いこと、油をたっぷり使うこと、風味のベースはネギとショウガと醤油。これが「客家」(はっか)と呼ばれる漢民族の料理の特徴なのだそうだ。台湾出身の中林寿子さんが切り盛りする『新竹』で出てくるおかずはこうした客家料理ばかりである。

2品のおかずがついた定食はランチタイムのみで、月曜日だけ「豚バラ肉の煮込みと麻婆豆腐」と決まっているが、他の曜日はその日の厨房しだいでメニューが変わる。個人的に好きな一品は「客家高菜と挽き肉の炒め物」だ。客家高菜とは、高菜を塩漬けして乾燥させたものである。

この高菜には酸味とうまみが凝縮されていて、肉と一緒に炒めると味がとてもよく出る。定食になかったら毎日の丼で登場しているし、ディナーには何年も乾燥・熟成させた特別な高菜を使った「梅菜コウ肉」(メイツァイコウロウ。コウは「手偏に口」)としてメニューに載っているのでどうぞ。

「おふくろの味の中華といったらコレだよ」。そう思えるメニューの数々をお楽しみあれ。ご飯片手にね。

■『新竹』の「日替り定食」800円
(写真は「客家高菜と挽き肉の炒め物」と「青菜の炒め物」)

【住所】東京都台東区台東3-14-9水野ビル1F
【営業時間】11時半~14時、18~22時
【定休日】土日祝
【カード】不可

仲御徒町駅から徒歩5分にある家庭的な台湾料理の店。伝統的な「客家料理」の味を守っており、それを懐かしむ人たちが遠方からも訪れる。ランチタイムには定食のほか、丼や麺類、ビーフンなど15種類を用意。なかでもビーフンは「客家」らしい食材のひとつでボリューム満点の「ビーフンの炒め物」は特に人気だ。夜の宴会は5名からで1人2625円~と安い

撮影■河野公俊

※週刊ポスト2011年2月11日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(左/Xより)
【伊東市・田久保市長が学歴詐称疑惑に “抗戦のかまえ” 】〈お遊びで卒業証書を作ってやった〉新たな告発を受け「除籍に関する事項を正式に調べる」
NEWSポストセブン
違法薬物を所持したとして不動産投資会社「レーサム」の創業者で元会長の田中剛容疑者が逮捕された
《不動産投資会社レーサム元会長・注目の裁判始まる》違法薬物使用は「大きなストレスで…」と反省も女性に対する不同意性交致傷容疑は「やっていない」
NEWSポストセブン
女優・福田沙紀さんにデビューから現在のワークスタイルについてインタビュー
《いじめっ子役演じてブログに“私”を責める書き込み》女優・福田沙紀が明かしたトラウマ、誹謗中傷に強がった過去も「16歳の私は受け止められなかった」
NEWSポストセブン
告示日前、安野貴博氏(左)と峰島侑也氏(右)が新宿駅前で実施した街頭演説(2025年6月写真撮影:小川裕夫)
《たった一言で会場の空気を一変》「チームみらい」の躍進を支えた安野貴博氏の妻 演説会では会場後方から急にマイクを握り「チームみらいの欠点は…」
NEWSポストセブン
中国の人気芸能人、張芸洋被告の死刑が執行された(weibo/baidu)
《中国の人気芸能人(34)の死刑が執行されていた》16歳の恋人を殺害…7か月後に死刑が判明するも出演映画が公開されていた 「ダブルスタンダードでは?」の声も
NEWSポストセブン
13日目に会場を訪れた大村さん
名古屋場所の溜席に93歳、大村崑さんが再び 大の里の苦戦に「気の毒なのは懸賞金の数」と目の前の光景を語る 土俵下まで突き飛ばされた新横綱がすぐ側に迫る一幕も
NEWSポストセブン
学歴を偽った疑いがあると指摘されていた静岡県伊東市の田久保真紀市長(右・時事通信フォト)
「言いふらしている方は1人、見当がついています」田久保真紀氏が語った証書問題「チラ見せとは思わない」 再選挙にも意欲《伊東市長・学歴詐称疑惑》
NEWSポストセブン
参院選の東京選挙区で初当選した新人のさや氏、夫の音楽家・塩入俊哉氏(時事通信フォト、YouTubeより)
「結婚前から領収書に同じマンション名が…」「今でいう匂わせ」参政党・さや氏と年上音楽家夫の“蜜月”と “熱烈プロデュース”《地元ライブハウス関係者が証言》
NEWSポストセブン
学歴を偽った疑いがあると指摘されていた静岡県伊東市の田久保真紀市長(共同通信/HPより)
《伊東市・田久保市長が独占告白1時間》「金庫で厳重保管。記録も写メもない」「ただのゴシップネタ」本人が語る“卒業証書”提出拒否の理由
NEWSポストセブン
7月6~13日にモンゴルを訪問された天皇皇后両陛下(時事通信フォト)
《国会議員がそこに立っちゃダメだろ》天皇皇后両陛下「モンゴルご訪問」渦中に河野太郎氏があり得ない行動を連発 雅子さまに向けてフラッシュライトも
NEWSポストセブン
参院選の東京選挙区で初当選した新人のさや氏、経世論研究所の三橋貴明所長(時事通信フォト)
参政党・さや氏が“メガネ”でアピールする経済評論家への“信頼”「さやさんは見目麗しいけど、頭の中が『三橋貴明』だからね!」《三橋氏は抗議デモ女性に体当たりも》
NEWSポストセブン
かりゆしウェアをお召しになる愛子さま(2025年7月、栃木県・那須郡。撮影/JMPA) 
《那須ご静養で再び》愛子さま、ブルーのかりゆしワンピースで見せた透明感 沖縄でお召しになった時との共通点 
NEWSポストセブン