ライフ

開店前から行列のできるちゃんぽん麺をたっぷり堪能できる店

『金葉亭』の「ちゃんぽん」

 そうだ、今日のお昼ご飯はちゃんぽんにしよう! ということで、雑誌『アリガット』誌元編集長小川フミオ氏がセレクトした『金葉亭』(東京・赤坂)の「ちゃんぽん」を紹介します!

 * * *
 中国料理のタンメンのようでいて、タンメンでない。スープも麺も、もっとやさしく、かつ食べ飽きない。それが長崎で生まれたちゃんぽんだ。

 東京・赤坂「金葉庭」は中国料理店だが、ランチで出すのはちゃんぽんと皿うどんのみ。野菜たっぷりの具材が載ったちゃんぽんを求めて、開店前から人が並ぶ人気だ。

 ちゃんぽんは中国・福建省の料理が日本に伝わったものといわれるが、もはや立派な日本の料理。守られているのは唐灰汁(とうあく)という混合炭酸塩を混ぜて打たれた麺を使うこと。
 
 この麺は長崎でしか作られないため、東京だと麺の量が十分じゃないこともある。金葉庭がいいのは、うどんともラーメンとも違う、ちゃんぽん麺をたっぷり堪能できること。かつ、スープは鶏ガラ主体なのでしつこくなく、飲んでも、塩味、甘み、酸味に、ぴりっとコショウが効いていて飽きない。最後にサービスでついてくるライスを投入して食べる常連も。「昼と夜に食べにくる方もいる」というのもわかる気がする。

 九州の料理は、刺激が少なくてやさしい。ラーメンに疲れたら、絶対にちゃんぽん。からだに染み通る一品だ。

■『金葉亭』の「ちゃんぽん」850円

【住所】東京都港区赤坂3-7-9
【営業時間】11時半~14時半(土は12~14時)、18~21時半(土は18~20時)
【定休日】日祝
【カード】不可

 昼はちゃんぽんと皿うどんのみ。夜は中国料理。主人の弥永馨さんの腕はしっかりしている。取材のときも、豚の角煮の仕込み中で、山椒のいい香りが店内に漂っていた。新宿・歌舞伎町で10年やったあと、2003年から赤坂で開店。夜もちゃんぽんを食べられるが、「麻婆豆腐(830円)」や、オリジナルの「牛肉とジャガイモのカレー風味(1100円)」なども人気が高い。タレントやアナウンサーにも常連が多い模様。

撮影■河野公俊

※週刊ポスト2011年2月25日号

関連記事

トピックス

グリーンの縞柄のワンピースをお召しになった紀子さま(7月3日撮影、時事通信フォト)
《佳子さまと同じブランドでは?》紀子さま、万博で着用された“縞柄ワンピ”に専門家は「ウエストの部分が…」別物だと指摘【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
一般家庭の洗濯物を勝手に撮影しSNSにアップする事例が散見されている(画像はイメージです)
干してある下着を勝手に撮影するSNSアカウントに批判殺到…弁護士は「プライバシー権侵害となる可能性」と指摘
NEWSポストセブン
亡くなった米ポルノ女優カイリー・ペイジさん(インスタグラムより)
《米ネトフリ出演女優に薬物死報道》部屋にはフェンタニル、麻薬の器具、複数男性との行為写真…相次ぐ悲報に批判高まる〈地球上で最悪の物質〉〈毎日200人超の米国人が命を落とす〉
NEWSポストセブン
和久井学被告が抱えていた恐ろしいほどの“復讐心”
「プラトニックな関係ならいいよ」和久井被告(52)が告白したキャバクラ経営被害女性からの“返答” 月収20〜30万円、実家暮らしの被告人が「結婚を疑わなかった理由」【新宿タワマン殺人・公判】
NEWSポストセブン
民放ドラマ初主演の俳優・磯村勇斗
《ムッチ先輩から1年》磯村勇斗が32歳の今「民放ドラマ初主演」の理由 “特撮ヒーロー出身のイケメン俳優”から脱却も
NEWSポストセブン
松竹芸能所属時のよゐこ宣材写真(事務所HPより)
《「よゐこ」の現在》濱口優は独立後『ノンストップ!』レギュラー終了でYouTubeにシフト…事務所残留の有野晋哉は地上波で新番組スタート
NEWSポストセブン
山下市郎容疑者(41)はなぜ凶行に走ったのか。その背景には男の”暴力性”や”執着心”があった
「あいつは俺の推し。あんな女、ほかにはいない」山下市郎容疑者の被害者への“ガチ恋”が強烈な殺意に変わった背景〈キレ癖、暴力性、執着心〉【浜松市ガールズバー刺殺】
NEWSポストセブン
英国の大学に通う中国人の留学生が性的暴行の罪で有罪に
「意識が朦朧とした女性が『STOP(やめて)』と抵抗して…」陪審員が涙した“英国史上最悪のレイプ犯の証拠動画”の存在《中国人留学生被告に終身刑言い渡し》
NEWSポストセブン
早朝のJR埼京線で事件は起きた(イメージ、時事通信フォト)
《「歌舞伎町弁護士」に切実訴え》早朝のJR埼京線で「痴漢なんてやっていません」一貫して否認する依頼者…警察官が冷たく言い放った一言
NEWSポストセブン
橋本環奈と中川大志が結婚へ
《橋本環奈と中川大志が結婚へ》破局説流れるなかでのプロポーズに「涙のYES」 “3億円マンション”で育んだ居心地の良い暮らし
NEWSポストセブン
10年に及ぶ山口組分裂抗争は終結したが…(司忍組長。時事通信フォト)
【全国のヤクザが司忍組長に暑中見舞い】六代目山口組が進める「平和共存外交」の全貌 抗争終結宣言も駅には多数の警官が厳重警戒
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《前所属事務所代表も困惑》遠野なぎこの安否がわからない…「親族にも電話が繋がらない」「警察から連絡はない」遺体が発見された部屋は「近いうちに特殊清掃が入る予定」
NEWSポストセブン