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世界の市場はバブル末期 日経平均1万6000円目指すと識者

〈投資家は『稲妻が輝くときに』市場に居合わせなければならない〉

 これは投資家向けの世界的名著『敗者のゲーム』(チャールズ・エリス著)の中の一節だが、まさにいま、稲妻が輝く瞬間がやって来ているといっていいだろう。

 昨年末からの世界的金融緩和を経て、市場には巨額のマネーがあふれ、それが一気に株などのリスク資産に流れ込み始めた。すでに新興国では史上最高値を更新する市場が続出し、先進国の株価も堅調に推移している。

 まさに世界的バブル相場の様相を呈し始めているが、とりわけ“出遅れ”日本株への期待は大きい。

 経済アナリストの木下晃伸氏が解説する。

「日本にいては実感しにくいかもしれませんが、実は世界の株式市場ではいま“バブル末期”の局面に入っています。そして、株価的にはこの局面が最も“稲妻が輝く”段階であり、日経平均株価が1万6000円を目指す展開が訪れたとしてもおかしくありません。もはや『株を持たざるリスク』の方が高まっているといっても過言ではないでしょう」

 そこで注目したいのが、株価自体が相場全体の株価水準より低い「低位株」だ。金融危機の影響で、その企業が本来持っているはずの価値以上に徹底的に叩き売られている銘柄は、全体相場が上昇する暁には「大リバウンド」が期待できる。成長性の高い多くの魅力的な銘柄が割安に放置され、10万円程度で投資できるいまこそ、絶好の仕込み時といえる。

※マネーポスト2011年3月号

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