年越しはイスタンブールで過ごした渚さん(Instagramより)
2025年8月末にフジテレビを退社した元アナウンサーの渡邊渚さん(28)。2020年の入社後、多くの人気番組を担当したが、2023年7月に体調不良を理由に休業を発表。退社後に、SNSでPTSD(心的外傷後ストレス障害)であったことを公表した。約1年の闘病期間を経て、再び前に踏み出し、NEWSポストセブンのエッセイ連載『ひたむきに咲く』も好評だ。そんな渡邊さんが、「年越しを過ごしたイスタンブールの旅で感じたこと」について綴ります。
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年越しはイスタンブールで過ごした。大晦日は快晴で、ボスフォラス海峡を眺めながら2025年最後の夕日が沈むのを待った。冬のイスタンブールは東京より少し気温が低い。指先がかじかみ、鼻先が赤くなるほどの寒さを感じつつも、夕日を肉眼で捉えたくて、カフェのテラス席に座った。
赤いチャイが夕日に照らされて、テーブルに反射している。青い空に、赤いチャイ、白い湯気。空にはたくさんのカモメが飛んでいて、あまり大晦日感はない。なんなら街はまだクリスマスムードが残っている。
日本ならクリスマス翌日には街からツリーやリースが一気に消えて、お正月飾りで彩られるが、海外では年明け1週間くらいは飾っておくのがスタンダード。とはいえ、トルコはイスラムの国だから、クリスマスの装飾は華美じゃなくて落ち着いている。見つけたらラッキー!と思うくらい、数も少ない。
大晦日だが、お休みになっている施設やお店はほとんどない。何も変わらない日常がただ過ぎ去っていく。そんなイベントの扱いの違いを見て、海外にいるんだな~、ずいぶん遠いところまで来たんだな~と改めて感じる。
思えば、年越しのタイミングを海外で過ごすのは初めてだ。会社員時代は年末年始は休みではなかったし、家族で過ごすのが定番だった。
正直、お正月はあまり好きではない。やることがないし、お店もやってないし、どこへ行っても混んでいる。お正月料理も大晦日と元日で充分満足して、1月2日にはカレーやピザを食べたくなっているのが常だ。
だから今年はとっても新鮮。サバサンド、キョフテ、ラム肉、ムール貝を食べまくって過ごす年末年始。年越しそば、ならぬ、年越しケバブ、の予定だ。
