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小島慶子 情報の価値は「自分の子や親を守れるか」で決まる

 TBSラジオ『小島慶子キラキラ』(月~金曜・午後1時~3時30分)のメインパーソナリティーとして人気を博す小島慶子(38)。彼女の真骨頂は、その率直な語り口だろう。後述するが、局アナとしてラジオ番組を担当したとき、相手がどんな人物であろうと自分の思いを隠そうとせず、一歩も引かぬ論戦を展開した。その姿の根底にあるのが、

「私は聞き手代表である」

 という強烈な意識だ。今回の震災に際しても、彼女は自分の立場を、持ち前のマシンガントークでこう語っている。

「地震の後、なかなか情報が、それこそ東京電力からも出てこないし、政府のいい回しもあいまいだったりとか、不安な気持ちを持ちながらも、だけど私には原発の情報を自分で取りに行くルートももちろん、ない。原発の関係者が直接、私に本当のことを教えてくれるわけでもない。政府の中枢が何を考えているのかを私が直接知る術はないわけです」(4月5日『キラキラ』より)

 報道に携わる女子アナやキャスターのそれではなく、リスナーである多くの一般聴取者と同じ目線、立場に自身がいることを鮮明にしている。その小島に話を聞くと、情報の発信者としては意外ともいえる言葉を口にした。

「どれも100%そうであるという情報なんてないんですね。自分で直接、裏を取るわけではないので」

 ならばどう情報を選別するのだろう。

「自分の子供や親をどうやって守るかを考えるんです。そのとき、どの情報がもっとも親切で、もっとも具体的で、もっともとるべき行動を提示しているか、この3つが重要だと思います。私はそれをオンエアで“手を差し伸べる情報”と表現しました。“あいつは悪者だ”っていう情報はすごく面白い。すぐに飛びつきたくなるんですけど、それは自分の暮らしに手を差し伸べていない、つまり親切ではない。それより、こういう情報があるから、“あなたも私も助かりましょうよ”というものを感じるかどうかが大切だと思うんです」

※女性セブン2011年4月28日号

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