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避難所訪問の円谷プロ・清原・九重親方 パチンコ通じた絆

 ウルトラマンといえば、人類と地球の平和を守るためにM78星雲からやってきた宇宙のヒーロー。そのヒーローが従えていたのは、2人の意外な人物だった。

 4月10日、石巻市、南三陸町、気仙沼市の3市町の避難所で、ウルトラマンショーが開催された。円谷プロダクションが被災地支援のために集めた募金1億円をもとに設立された「ウルトラマン基金」によるもので、怪獣たちと戦うウルトラマンに、被災地の子供たちが「がんばれ」の熱い声援を送った。

 このイベントには、野球評論家の清原和博(43)と元横綱・千代の富士の九重親方(55)も参加。牛丼とチャンコ8800食をふるまったのである。

 現役時代に「番長」と呼ばれていた清原。かたや九重親方は、弟子の十両・千代白鵬が八百長問題で処分を受けたことから、自らも理事を降格されたばかり。どちらかといえばヒール役が似つかわしい強面の2人とウルトラマンの組み合わせはなんとも奇妙な印象だが……。

 実は3者の結び付きには理由がある。

「パチンコ・パチスロ機の大手販売会社『フィールズ』つながりです。同社の山本英俊会長は九重部屋のタニマチ。清原はフィールズが保有するスポーツマネジメント部門、ジャパン・スポーツ・マーケティング(JSM)のタレント。そして円谷プロを傘下に収めているのがフィールズなんです」(スポーツ紙記者)

 円谷プロは2007年に経営が悪化し、一時はCM映像制作大手のティー・ワイ・オーの傘下にあったが、昨年3月、フィールズがその保有株式を取得した。

 一方、JSMには清原のほか、日本ハムの中田翔やクルム伊達公子、山本“KID”徳郁をはじめ、五輪選手やプロゴルファーなど50人に及ぶ多彩なメンバーが顔を揃える。

「今後、これらのスポーツ選手が、ウルトラマンと一緒に続々と登場することになるでしょう。さらには八百長問題で廃業していった力士の受け皿として、格闘技団体を立ち上げる構想も浮上しているとも聞いています」(前出・関係者)

※週刊ポスト2011年4月29日号

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