スポーツ

大相撲・5月技量審査場所 ダークホースは旭天鵬と高見盛

 5月8日に始まる技量審査場所は、大相撲史に残る「面白い」場所になるかもしれない。露骨な八百長はできないため、ほとんどの力士がガチンコ勝負で臨むだろう。果たして今場所では誰が活躍するか? 場所前に予想をしてみよう。

 * * *
 平幕力士の中でも、注目されるのがモンゴル力士たちの兄貴分・旭天鵬だ。実は処分された力士のうち6人がモンゴル人ということで、彼らの協会に対する怒りから来るモチベーションの高さは相当なものがあるという。

「モンゴル人連合は角界で今や一大勢力。旭天鵬は白鵬も頭が上がらない存在で、今場所の優勝候補にもあがっています。なぜなら、彼はガチンコでは滅法強い。これまでは兄貴分として、負け越しそうなモンゴル力士たちのために“人情相撲”で星を回してやっていると見られていた。すでに帰化して大島部屋を継承することも決まっているため、今後の成績次第で大関昇進も夢ではありません」(相撲担当記者)

 むろん体格、体力で圧倒的に勝る琴欧洲や把瑠都といったヨーロッパ勢もガチンコでは有利だ。

 半面、凋落の色が濃いのは日大グループである。谷川親方(元小結・海鵬)をはじめ、山本山や境澤など5人が処分を受けた日大勢。メンバー激減でグループ内の星の回し合いができなくなり、番付維持は絶望的ともいわれている。

 ただし、例外が“ロボコップ”こと高見盛だ。

「高見盛は稽古場では“手を抜くな”と注意されるほど弱い。本場所の立ち合いでも肩から当たって不利になるとすぐにあきらめる。だが、自分の型にはまると凄い力を出す。何よりケガが少ないので、15日間トータルで見ると高見盛のようなタイプが有利でしょう。

 もうひとつの理由は懸賞金。いつもなら人気者の高見盛の取組には何本も懸賞がつくので、相手がしゃかりきになってぶつかってきた。でも、今回は懸賞がないから目の敵にされることもない。気楽にやれる分、穴馬的存在かもしれませんね」(担当記者)

※週刊ポスト2011年4月29日号

関連記事

トピックス

岡田監督
【記事から消えた「お~ん」】阪神・岡田監督が囲み取材再開も、記者の“録音自粛”で「そらそうよ」や関西弁など各紙共通の表現が消滅
NEWSポストセブン
成田きんさんの息子・幸男さん
【きんさん・ぎんさん】成田きんさんの息子・幸男さんは93歳 長寿の秘訣は「洒落っ気、色っ気、食いっ気です」
週刊ポスト
愛子さま
【愛子さま、日赤に就職】想定を大幅に上回る熱心な仕事ぶり ほぼフルタイム出勤で皇室活動と“ダブルワーク”状態
女性セブン
テレビや新聞など、さまざまなメディアが結婚相手・真美子さんに関する特集を行っている
《水原一平ショックを乗り越え》大谷翔平を支える妻・真美子さんのモテすぎ秘話 同級生たちは「寮内の食堂でも熱視線を浴びていた」と証言 人気沸騰にもどかしさも
NEWSポストセブン
嵐について「必ず5人で集まって話をします」と語った大野智
【独占激白】嵐・大野智、活動休止後初めて取材に応じた!「今年に入ってから何度も会ってますよ。招集をかけるのは翔くんかな」
女性セブン
行きつけだった渋谷のクラブと若山容疑者
《那須2遺体》「まっすぐ育ってね」岡田准一からエールも「ハジけた客が多い」渋谷のクラブに首筋タトゥーで出没 元子役俳優が報酬欲しさに死体損壊の転落人生
NEWSポストセブン
不倫騒動や事務所からの独立で世間の話題となった広末涼子(時事通信フォト)
《「子供たちのために…」に批判の声》広末涼子、復帰するも立ちはだかる「壁」 ”完全復活”のために今からでも遅くない「記者会見」を開く必要性
NEWSポストセブン
前号で報じた「カラオケ大会で“おひねり営業”」以外にも…(写真/共同通信社)
中条きよし参院議員「金利60%で知人に1000万円」高利貸し 「出資法違反の疑い」との指摘も
NEWSポストセブン
二宮が大河初出演の可能性。「嵐だけはやめない」とも
【全文公開】二宮和也、『光る君へ』で「大河ドラマ初出演」の内幕 NHKに告げた「嵐だけは辞めない」
女性セブン
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
女性セブン
JR新神戸駅に着いた指定暴力団山口組の篠田建市組長(兵庫県神戸市)
【ケーキのろうそくを一息で吹き消した】六代目山口組機関紙が報じた「司忍組長82歳誕生日会」の一部始終
NEWSポストセブン
品川区で移送される若山容疑者と子役時代のプロフィル写真(HPより)
《那須焼損2遺体》大河ドラマで岡田准一と共演の若山耀人容疑者、純粋な笑顔でお茶の間を虜にした元芸能人が犯罪組織の末端となった背景
NEWSポストセブン