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金本とマートン退団で阪神 松井秀喜獲得に資金面問題なし

「松井が阪神入り」という報道は、ここ数年何度となく囁かれてきた。何故阪神かという理由は、「古傷であるヒザの負担を軽くするため、日本復帰の際は天然芝の甲子園しかない」とか、「昔から阪神ファンだから」などだった。

 今年、このタイミングで再び移籍説が噴出したのは、単年契約の松井が不調で放出が噂されていたこともあるだろうが、「主に阪神側の事情だ」と語るのはある球界関係者だ。

「年俸が下がっているとはいえ、松井クラスの選手には億単位のカネが必要になる。オフまで待てばMLBの他球団が参入してくる可能性もあり、そうなると日本の球団は太刀打ちできない。だからシーズン半ばでの引き抜きを狙うとの情報が流れたのではないか」

 加えて、このオフにあると見られる大粛清。

「マートンはメジャー復帰を熱望しており今年限りの可能性が高い。金本は数字的にも年齢的にも限界なのは明らかなので、外野が必然的に手薄になる。この2人の年俸分を考えれば、松井を迎える資金に心配はない」(同前)

 松井本人の「胸の内」はどうなのか。2009年の本誌インタビューで、松井は阪神への思いをこう語っていた。

「阪神はやはりいいチームです。甲子園は天然芝ですしね。(人工芝でプレーするのは)シーズンという長いスパンで考えれば、かなり難しいと思います」

※週刊ポスト2011年7月1日号

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