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お金を貯めるには1か月で必要な額をドーンと一括でおろす

 ファイナンシャル・プランナーである前野彩さん(37)の著書、『ズボラでも大丈夫!書き込み式 一生役立つお金のキホン』(1470円、日本経済新聞出版社)は、家計状況を知り、問題点が明らかになるように構成され、お金への不安が消えていくようになっている。特に各種保険の見直しは、子育て中の主婦の生活を知り尽くした前野さんらしい視点で、目からウロコだ。

「“保険貧乏”“保険メタボ”と私はいっていますが、みなさん、充分に保険には加入しています。例えば“入院1日につき1万円お支払いします”といった言葉に安心するんでしょうが、1日1万円もいりませんし、入院して元をとろうなんてそれはありえません(笑い)」(前野さん)

 目前に迫っている子供の教育費を考えて、切り詰めた生活をしようとする気持ちもわかる。でも、「お子さんの教育費を重く考えすぎているような気がします」と前野さん。

 現在はさまざまな形の奨学金が充実している。利子がつかない奨学金もあれば、学校によっては返済の義務がない奨学金もあるので、そういう情報を集めて、教育費はかかるもの、という思い込みから解放されたほうがいいと指摘する。

 日々の小さなやりくりといえば、少額ずつ何度もATMで引き出して、節約しているつもりになるが、これも実は賢いやりかたではない。

「1か月に必要なお金は、一度にドーンとおろしてしまいます。その現金だけでカードは使わない。そうしたら、財布をのぞくだけで、いやでも使いすぎかどうかわかるでしょう。1か月後にお金が余ったら、今月はよくやったと自分を褒めればいいんです」

※女性セブン2011年7月14日号

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