スポーツ

東海大甲府「ここ10年ナンバーワン打者」は阪神・金本タイプ

 全国の剛腕投手の球を直にうけ、ミットの感触を文に認める。ついた名が“流しのブルペンキャッチャー”。そんな安倍昌彦氏が、“金の卵”を探して地方大会に足を運ぶヤクルト・スワローズの小田義人スカウトに夏の甲子園の注目選手を聞いた。「 」内が小田氏の発言だ。

 * * *
 山梨の東海大甲府・高橋周平遊撃手(180センチ・83キロ・右投左打)。高校通算70本塁打以上の強打は、高校生のレベルをはるかに超え、今年のアマチュア・ナンバーワンスラッガーとして、異論を唱えるもの誰もなしの「超」のつく逸材だ。

 ウェーティング・サークルでバット振っているだけでも、一軍でもう4、5年やってるような雰囲気には、風格すら感じる。タイプは阪神・金本知憲か。バットを最短距離で振り抜き、弾丸ライナーでスタンドまで持っていく。

「飛び抜けた存在だと思いますよ。今年どころか、ここ10年でも高校ナンバーワンの打者かもしれません」

 静岡高、早稲田大、大昭和製紙と、アマチュア野球の名門を渡り歩いてきたヤクルト・小田義人スカウト。プロ11年間の現役生活。ヤクルト、日本ハムではクリーンアップも務めた強打者だ。

「ボクが見てきたヤクルトの選手でいえば、頑張れば岩村(明憲、現楽天)のレベルには十分いくと思う。メチャ振りしないのに、ライトが1歩も動けないようなホームランを打つんだよね」

 柔らかく打てる打者はインパクトが弱い。逆に、強く叩ける打者は堅さがあって、打てる範囲が狭い。なかなか両立しない柔軟性とパワーを兼ね備えているという。

「自分は野球で食っていくんだって覚悟があり、ケガをして監督が休めっていっても絶対休まない。応援したくなる選手。最後の夏に弾丸ライナーの一発打たせてあげたいね」

※週刊ポスト2011年8月12日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

真美子さんが“奥様会”の写真に登場するたびに話題に(Instagram /時事通信フォト)
《ピチピチTシャツをデニムジャケットで覆って》大谷翔平の妻・真美子さん「奥様会」での活動を支える“元モデル先輩ママ” 横並びで笑顔を見せて
NEWSポストセブン
「全国障害者スポーツ大会」を観戦された秋篠宮家・次女の佳子さま(2025年10月26日、撮影/JMPA)
《注文が殺到》佳子さま、賛否を呼んだ“クッキリドレス”に合わせたイヤリングに…鮮やかな5万5000円ワンピで魅せたスタイリッシュなコーデ
NEWSポストセブン
クマによる被害が相次いでいる(左・イメージマート)
《男女4人死傷の“秋田殺人グマ”》被害者には「顔に大きく爪で抉られた痕跡」、「クラクションを鳴らしたら軽トラに突進」目撃者男性を襲った恐怖の一幕
NEWSポストセブン
遠藤
人気力士・遠藤の引退で「北陣」を襲名していた元・天鎧鵬が退職 認められないはずの年寄名跡“借株”が残存し、大物引退のたびに玉突きで名跡がコロコロ変わる珍現象が多発
NEWSポストセブン
本拠地で大活躍を見せた大谷翔平と、妻の真美子さん
《スイートルームを指差して…》大谷翔平がホームラン後に見せた“真美子さんポーズ”「妻が見に来てるんだ」周囲に明かす“等身大でいられる関係”
NEWSポストセブン
相撲協会と白鵬氏の緊張関係は新たなステージに突入
「伝統を前面に打ち出す相撲協会」と「ガチンコ競技化の白鵬」大相撲ロンドン公演で浮き彫りになった両者の隔たり “格闘技”なのか“儀式”なのか…問われる相撲のあり方
週刊ポスト
部下と“ラブホ密会”が報じられた前橋市の小川晶市長(左・時事通信フォト)
《「策士」との評価も》“ラブホ通いすぎ”小川晶・前橋市長がXのコメント欄を開放 続投するプラス材料に?本当の狙いとは
NEWSポストセブン
女性初の首相として新任会見に臨んだ高市氏(2025年10月写真撮影:小川裕夫)
《維新の消滅確率は90%?》高市早苗内閣発足、保守の受け皿として支持集めた政党は生き残れるのか? 存在意義が問われる維新の会や参政党
NEWSポストセブン
滋賀県を訪問された秋篠宮家の次女・佳子さま(2025年10月25日、撮影/JMPA)
《すぐに売り切れ》佳子さま、6万9300円のミントグリーンのワンピースに信楽焼イヤリングを合わせてさわやかなコーデ スカーフを背中で結ばれ、ガーリーに
NEWSポストセブン
送検のため奈良西署を出る山上徹也容疑者(写真/時事通信フォト)
《安倍晋三元首相銃撃事件・初公判》「犯人の知的レベルの高さ」を鈴木エイト氏が証言、ポイントは「親族への尋問」…山上徹也被告の弁護側は「統一教会のせいで一家崩壊」主張の見通し
NEWSポストセブン
女優・八千草薫さんの自宅が取り壊されていることがわかった
《女優・八千草薫の取り壊された3億円豪邸の今》「亡き夫との庭を遺してほしい」医者から余命宣告に死の直前まで奔走した土地の現状
NEWSポストセブン
左から六代目山口組・司忍組長、六代目山口組・高山清司相談役/時事通信フォト、共同通信社)
「六代目山口組で敵う人はいない」司忍組長以上とも言われる高山清司相談役の“権力” 私生活は「100坪豪邸で動画配信サービス視聴」も
NEWSポストセブン