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FXカリスマ主婦のファンクラブ会員が利益の大半失った理由

 FX(外国為替証拠金取引)で1億円を稼ぐことは可能か? FXで8億円を稼いだカリスマ主婦トレーダーとして知られる池辺雪子氏に、その実現性を尋ねた。以下、池辺氏の談。

 * * *
 私は、FXで1億円を稼ぐことは、誰にでもできると思っている。これは、願望でも何でもない。私を始め、多くのFXトレーダーが実現している事実なのだ。

 たしかに、私が大きく利益を上げることができた2000年代の前半は、長期間にわたる円安トレンドが続いていた。しかし、その円安トレンドが終了してからも、私は利益を上げ続けている。また、円安が続いていた時期でも、当然1億円稼げなかった人はいる。つまり、1億円稼げるかどうかは、単に相場によるものではないということだ。

 私のファンクラブ(http://yukikofanclub.blog136.fc2.com/)の会員の方で、昨年から今年にかけて、数千万円の利益を上げた人がいる。しかし、先の震災直後の円高局面で、それまでの利益の大半を失ってしまった。数千万円までは順調に利益を伸ばせても、1億円には届かない――そういう人が実に多いのだ。

 そんなトレーダーに共通していることがある。資金管理がおろそかになっているのだ。投資資金に比べて、大きなポジションを持ったままにしてしまい、損切り水準もエントリーポイントのはるか下だったり、やっていなかったり……。

「そんな人がよく数千万円も利益を上げられたものだ」と思う人も多いだろう。いや、そういう人たちも、当初は、きちんと資金管理や損切りをしていたのである。だが、トレードが順調に行き、利益が積み上がってくると、自分のトレードに自信が出てきて、いつしかその自信が過信、慢心となってしまうのだ。

 日頃、ファンクラブ会員の人たちには、「資金管理は本当に大事ですよ」と、しつこいくらいにいっているのだが、慢心を改めることは非常に難しい。過去の歴史を振り返っても、偉大なトレーダーは常に謙虚である。ちょっとくらいトレードが上手くいっても、有頂天になってはいけないのだ。

※マネーポスト2011年9月号

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