ビジネス

FX投資家にシストレ利用動向調査 未利用者の33.2%が興味

 ここ数年の間で、国内の個人トレーダーに普及し始めたFX(外国為替証拠金取引)のシステムトレード。この8月から新レバレッジ規制がスタートしたことで、その注目度は一段と上昇している。そこで、マネーポスト編集部と矢野経済研究所が、FXトレーダーにシステムトレードの利用動向を緊急調査。その結果をリポートする。

 * * *
 なぜ、レバレッジ上限が規制されると、自動売買によるシステムトレード(以下、シストレ)が注目されるのか?

 レバレッジが低くなると、証拠金を増やさない限り、一度のトレードで大きな利益を得ることは難しくなる。大きな利益を得るためには、トレード時間を長くして、トレード回数を増やさなければならない。

 しかし、仕事から帰宅してからの1~2時間しかトレードができない、という人にはトレード回数におのずと限界があろう。そこで、四六時中PCの前にいなくても、選んだ売買プログラムに沿って自動的にトレードができるシストレの出番、となるわけだ。

 今回はFXトレーダー、8000人を対象とし、シストレの利用動向を調査した(有効回答数:1623件、内システムトレード利用者:479人、システムトレード未利用者:1144人、調査方法:2011年6月17日~20日)。シストレ未利用者とシステムトレーダーに分けているので、これからシストレに挑戦しようと考えている未経験者や、他のシステムトレーダーの考えていることが知りたい経験者にとって、非常に有益な情報となるだろう。

 すべてFXトレーダーである有効回答数1623件のうち、システムトレードの未利用者は1144名(全体の70.5%)。未利用者のうちで、これまでシストレについて調べたり、デモ口座を使った経験があるトレーダーは27.4%。シストレに興味があるにもかかわらず、利用しなかった理由は、「シストレの信用性の低さ」がトップの37.1%で、「使いたいシストレのプログラムがない」が29.7%で続いた。取引歴の浅い人ほど利用意向が強い 

 一方、この未利用者のうちで、今後シストレを始めたいと考えている人は380名、33.2%にのぼっている。その利用意向がある人のFX取引経験を見ると、取引歴半年未満が50.5%と最も多く、投資経験が長くなるにつれて割合が減り、5年以上の取引歴があるトレーダーの場合は、27.5%となっている。

 未利用者の中でシストレの利用意向がある人(380名)を対象として、今後の最も利用したいシストレを聞くと、トップは「メタトレーダー(MT)」で、その割合は21.1%となった。

 さらに、今後最も利用したいシストレの提供会社は? という質問には、フォレックス・ドットコムジャパンと回答した人がいちばん多く32.6%にのぼり、僅差で、ひまわり証券(30.0%)、FXCMジャパン(25.3%)が続いた。

※マネーポスト2011年9月号

関連記事

トピックス

岸信夫元防衛相の長男・信千世氏(写真/共同通信社)
《世襲候補の“裏金相続”問題》岸信夫元防衛相の長男・信千世氏、二階俊博元幹事長の後継者 次期総選挙にも大きな影響
週刊ポスト
海外向けビジネスでは契約書とにらめっこの日々だという
フジ元アナ・秋元優里氏、竹林騒動から6年を経て再婚 現在はビジネス推進局で海外担当、お相手は総合商社の幹部クラス
女性セブン
二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ
《独立後相次ぐオファー》二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ 「終盤に出てくる重要な役」か
女性セブン
女優業のほか、YouTuberとしての活動にも精を出す川口春奈
女優業快調の川口春奈はYouTubeも大人気 「一人ラーメン」に続いて「サウナ動画」もヒット
週刊ポスト
真剣交際していることがわかった斉藤ちはると姫野和樹(各写真は本人のインスタグラムより)
《匂わせインスタ連続投稿》テレ朝・斎藤ちはるアナ、“姫野和樹となら世間に知られてもいい”の真剣愛「彼のレクサス運転」「お揃いヴィトンのブレスレット」
NEWSポストセブン
デビュー50年の太田裕美、乳がん治療終了から5年目の試練 呂律が回らず歌うことが困難に、コンサート出演は見合わせて休養に専念
デビュー50年の太田裕美、乳がん治療終了から5年目の試練 呂律が回らず歌うことが困難に、コンサート出演は見合わせて休養に専念
女性セブン
今回のドラマは篠原涼子にとっても正念場だという(時事通信フォト)
【代表作が10年近く出ていない】篠原涼子、新ドラマ『イップス』の現場は和気藹々でも心中は…評価次第では今後のオファーに影響も
週刊ポスト
交際中のテレ朝斎藤アナとラグビー日本代表姫野選手
《名古屋お泊りデート写真》テレ朝・斎藤ちはるアナが乗り込んだラグビー姫野和樹の愛車助手席「無防備なジャージ姿のお忍び愛」
NEWSポストセブン
破局した大倉忠義と広瀬アリス
《スクープ》広瀬アリスと大倉忠義が破局!2年交際も「仕事が順調すぎて」すれ違い、アリスはすでに引っ越し
女性セブン
大谷の妻・真美子さん(写真:西村尚己/アフロスポーツ)と水原一平容疑者(時事通信)
《水原一平ショックの影響》大谷翔平 真美子さんのポニーテール観戦で見えた「私も一緒に戦うという覚悟」と夫婦の結束
NEWSポストセブン
韓国2泊3日プチ整形&エステ旅をレポート
【韓国2泊3日プチ整形&エステ旅】54才主婦が体験「たるみ、しわ、ほうれい線」肌トラブルは解消されたのか
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン