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「野球肩」と言われる肩の強い痛み 放置すると治療は長期化

 腕を肩より上に上げたり、上げた腕を下ろす時に強い痛みを感じるのが肩峰下インピンジメント症候群だ。野球や水泳、テニスなど腕を肩よりも高く上げる動作を繰り返すオーバーユース(使い過ぎ)が原因で発症する。

 上腕骨の先端が肩関節や腱の一部と擦れ合うことで炎症が起き、放置すると慢性化して、腱板損傷にも繋がる。安静にして炎症を鎮静し、リハビリや薬物療法で治療する。

 肩峰下インピンジメント症候群は、野球の投球やテニスのスマッシュ、水泳などの腕や肩を大きく回したり、上下させるスポーツでのオーバーユースが原因で起こる。

 インピンジメントとは「衝突」という意味で、肩の屋根にあたる肩峰と上腕骨の間の空間に、腱板の一部や肩峰下滑液包などが挟まれ、繰り返し擦れて引っかかると滑液包に浮腫や出血が起こる。さらに使い続けると腱板に小さな断裂ができて激しい痛みを生じる。 日本医科大学整形外科学高井信朗主任教授に聞いた。

「スポーツ障害で一般に野球肩といわれるのが肩峰下インピンジメント症候群です。肩を上げたり下ろしたりする際、60~120度の間で特に強い痛みを感じます。放置すると腱板が変性する腱板損傷になり、治療が長期化します」

※週刊ポスト2011年9月9日号

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