ライフ

冷たく透明なつゆにトマトの赤がよく映える冷やしそばの逸品

『銀杏』の「紅の雫(トマトそば)」

 まだ暑いうちにできるだけやっておきたいこと――。いろいろあるが、冷やし麺はたくさん食べたい。……というわけで、雑誌『料理王国』誌の元編集長・土田美登世氏がセレクトした『銀杏』(東京・大島)の「紅の雫(トマトそば)」を紹介します!

 * * *
「トマトの冷製パスタ」といえば夏の定番パスタのひとつだが、これは、そばである。それもつゆ入り。ガラス器に入った冷たく透明なつゆにトマトの赤がとてもよく映える。

 つゆが透明な秘密は出汁と愛知県産の白醤油だ。昆布とカツオ節、わずかなサバ節をベースにした出汁に白醤油を加え、皮をむいたトマトを丸ごとひと晩浸ける。トマトのうまみがたっぷり溶け出たこの浸け汁がそのままつゆとなる。ごく少量のニンニクが隠し味となり、コクを出すのにひと役買っている。そばの風味も生かされた、とてもバランスがよい一品だ。

『銀杏』にはトマトそば以外にもたくさんの魅力的な変わりそばがあるが、どれもが夫婦の共作。ご主人の田中栄作さんが打つそばを、奥さんの政江さんが料理と合わせたり、変わりそばにまとめたりする。「主人の打つそばはとてもしなやか。この魅力をさまざまな形で引き出して、お客さまに楽しんでいただきたいんです」と政江さん。うまさの理由に納得だ。

■『銀杏』の「紅の雫(トマトそば)」1260円

【住所】東京都江東区大島2-15-3
【営業時間】11時半~14時(LO)、18~21時半(LO)
【定休日】月、火(月2回)
【カード】可

 都営新宿線西大島駅から徒歩5分の住宅地に建つモダンな蕎麦店。旬の食材をふんだんに取り入れた料理はとてもていねいに作られており、単品のほか「蕎麦会席(前日までに予約)」は料理もそばもゆっくり味わいたい人におすすめ。今の季節のそばは「冷製浅蜊そば(1365円)」「夏野菜のじゅれ(1365円)」など。小丼とそばがセットの「昼御膳」は平日1050円とお得。日本酒のセレクトもいい。

撮影■河野公俊

※週刊ポスト2011年9月9日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

2025年に成年式を終えられた秋篠宮家の長男・悠仁さま(時事通信フォト)
「後継者は悠仁さま?」伝統の書道“有栖川流”、眞子さまは「筆致に賛否」佳子さまは「左利き」……秋篠宮家「書道教育」事情
NEWSポストセブン
年末に放送された『ザ・ノンフィクションの大みそか2025~放送30周年スペシャル~』司会の吉岡里帆、出演したクズ芸人の小堀敏夫
《消えた「女優・吉岡里帆の笑顔」》相方にも愛想尽かされて解散…クズ芸人・小堀敏夫氏がコンビ解散の真相を激白
NEWSポストセブン
元旦に結婚を発表した福永壮志監督と長澤まさみ
長澤まさみ、趣里、波瑠…活躍する女性たちの結婚 「知名度」「収入」「世間の声」とは関係ナシに自分で選んで自分で決めるスタイル
女性セブン
脚本家・生方美久氏の新作(公式HPより)
『silent』脚本家の新作がなぜ日曜23時台に?フジテレビが異例の編成をとった背景と支持の理由にある“中毒性” 
NEWSポストセブン
トリプル選挙に打って出た吉村洋文・日本維新の会代表(時事通信フォト)
高市首相の冒頭解散に乗じて大阪知事選・市長選のトリプル選挙に打って出た維新 真の狙いは「大阪全19選挙区の議席独占」、揺らぐ組織の引き締めなるか
週刊ポスト
照ノ富士(右)と先輩・白鵬の立場は逆転か(時事通信フォト)
《元横綱・照ノ富士》高まる伊勢ヶ濱親方の存在感 弟子の四股名は変更し、スカウト網もその手に…“白鵬の残したすべて”を獲得する勢い
週刊ポスト
「第8回みどりの『わ』交流のつどい」で、受賞者に拍手を送られる佳子さま(2025年12月、共同通信社)
「心を掴まれてしまった」秋篠宮家・佳子さまが海外SNSで“バズ素材”に…子どもとの会話に外国人ユーザーらがウットリ《親しみやすいプリンセス》
NEWSポストセブン
韓国のガールズグループ・BLACKPINKのリサ(Instagramより)
《目のやり場に困る》BLACKPINKのリサ、授賞式→アフターパーティの衣装チェンジで魅せた「見せる下着」の華麗な着こなし
NEWSポストセブン
真美子さんが目指す夫婦像とは(共同通信社)
《新婚当時から真美子さんとペアで利用》大谷翔平夫妻がお気に入りの“スポンサーアイテム”…「プライベートでも利用してくれる」企業オファーが殺到する“安心感”の理由
NEWSポストセブン
デビットベッカムと妻・ヴィクトリア(時事通信フォト)
〈ベッカム家が抱える“嫁姑問題”の現在〉長男の妻・ニコラがインスタから“ベッカム夫妻”の写真を全削除!「連絡は弁護士を通して」通達も
NEWSポストセブン
ニューヨーク市警に所属する新米女性警官が、会員制ポルノサイトにて、過激なランジェリーを身にまとった姿を投稿していたことが発覚した(Facebookより)
〈尻の割れ目に赤いTバックが…〉新米NY女性警官、“過激SNS”発覚の中身は?「完全に一線を超えている」
NEWSポストセブン
「ゼロ日」で59歳の男性と再婚したと報じられた坂口杏里さんだが…
《3年ぶり2度目のスピード離婚》坂口杏里さんの「ふっくら近影」に心配の声…「膝が痛くて…でもメンタルは安定してます」本人が明かした「59歳会社員との破局の背景」
NEWSポストセブン