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配偶者と出会う前の恋人との写真・手紙は無条件に捨てるべき

モノはなかなか捨てられないものだが、近年「老いる前に老後の生き方を考え、「本当に必要なモノ」だけを厳選して残そう、と提唱して注目されているのが「老前整理」だ。その提唱者である坂岡洋子氏(くらしかる代表)に、コレクションの整理方法、何としても捨てるべきもの、家族の思い出詰まったアルバムを捨てる方法をアドバイスしてもらった。

* * *
●コレクションを整理するコツ

女性の場合、捨てられずに増えていくものの典型は服。一方、男性の場合は本、CD、DVDなどを始めとする趣味で集めたコレクション的なモノ。特に本は、読書家というほどでなくても、長年の間にそれなりの冊数が溜まっているものだ。

「男女とも、こうした身近なモノから整理するのがいいのですが、コレクターにとっては我が子のようなもの。役に立つかどうか、必要かどうかといった尺度では測れません」

では、どうするか。坂岡氏によれば、まず家族と相談して本などを置くスペースを「ここまで」と決める。そうすると、残せる冊数が決まってくる。次に手放す基準をいくつか設ける。例えば、定年を迎えたら必要がなくなるビジネス書、いつでも図書館で借りられるベストセラーの類、今はもうやらなくなった趣味に関する本……こうしたものは思い切って処分する。

●今すぐ無条件に捨てるべきモノ

男女ともに、互いに配偶者に内緒で保管していることが多いのが、配偶者と知り合う前に付き合っていた恋人の写真、恋人と交わした手紙などだという。

「そうしたモノは今すぐ、無条件に捨てるべきです。万が一配偶者に見つけられた場合、大きなトラブルに発展しかねませんし、残しておいて自分が先に亡くなった場合でも、それを見つけた相手を傷つけることになります。思い出は心に残るはずですから、それで十分と考えるべきでしょう」

●家族の思い出が詰まったアルバムの整理

1枚の写真には多くの思い出が詰まっている。 とはいえ、家族写真を収めたアルバムが何冊も何十冊もあり、しかも存在すら忘れてしまったかのように、もう何年も開くことがない、というケースも多い。

「アルバムをよく見ると、同じような写真がたくさん貼られていることに気付きます。自分たち夫婦の結婚式、子供の入園、入学、卒業、就職、大きな家族旅行、子供の結婚式といった大きなイベントごとに、“この1枚”というベストショットだけを選んで残し、あとは捨てる。その代わり、アルバムはいつでも見られるような場所に置いておきましょう」

デジカメやパソコンが趣味ならば、“この1枚”というプリント写真をデジカメで撮影し、パソコンに取り込んでおくのもいい。

※週刊ポスト2011年10月28日号

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