■会社に自分を見学に来る人が来て困った…
――ファンページができるなどして、気持ちや生活などに変化がありましたか? あった場合、どのような変化がありましたか?
困ったことは社内で、「私を見学に来る人がいる」というのを上司から聞いたときに、寒い気持ちになりました。社内なら直接声を掛けてくれればいいのに!!
良いことでは、やはり人間関係が発展したことと、自分が知らない、行ったことのない国の情報を聞いたりできるのはとても素晴らしいとおもいました。自分の知らない業種の方と交流がもてるのも素晴らしいですし、時には、アドバイスを求められたりします。
また、意外な出会いというか驚いたことでいうと、都内某所で、FB上でしかお友達じゃないオジサマに「発見」されたことがありました。もちろん、私は気が付かなかったのですが、翌日DMに「末永さん、昨晩○○(レストラン名)にいらっしゃいませんでしたか?」というメッセージが届いて。「いましたが。。。」と返信すると、「実は隣のテーブルで食事をしていたのですが、末永さんに似た人がいるなあと思って」と、私のアイコンだけを頼りに「発見」された方がいてびっくりしました。
その方曰く、「小学校の図鑑でした見たこともない、パンダとかそういう動物に初めて会った時の感動があった」とおっしゃっていて、なるほど、SNSってこういう面白い現象を起こすんだなという発見をしました。
■写真アップには自分なりのルールを作ることが必要
――自分の写真を掲載するにあたり、気をつけていることを教えてください。
出張時などの写真は、コンプライアンスに抵触しないように注意します。また、他の人と写っている画像の場合は、友人であることを原則としてアップしています。
自分の写真に関しては、アップしている場所などの位置情報に注意します。
――女性がネットに自分の写真をアップする場合、気をつけなくてはいけないことを教えてください。
やはり、今どこに住んでいるのかということが推測できるような内容の画像をアップしないことです。そして、毎日や毎週など、習い事や習慣などを想起させるような画像は避けるべきだとおもいます。
――「ネット上に実名+自分の写真アップ」はこれからどうなると思いますか? 定着するでしょうか? また、「ネット上に実名+自分の写真アップ」はどんな人に向いていると思いますか?あるいは「最低限こういう人は向いていない」というものがありましたらお聞かせください。
先日FBの利用者の0.06%のアカウントは不正アクセスされているというリリースが発表されましたが、人数にして60万人に上ります。
FBの創設者であるマーク・サッカーバーグ氏が昨年講演で、「これからはFBのセキュリティーとプライバシーにもっとも力を費やしていかなくては…」とコメントしていましたが、そもそもFBは、「出会い」「情報共有」という名目でスタートしたSNSですし、その部分がなくなるとはおもいません。
■厳しいコメントも「SNSの楽しみ方の一つ」と割り切るべし
セキュリティに関しては、厳しくなっていくとおもいます。
今現在も写真一点一点を「誰にまで公開するか」という制限を付けられるようになるという改良を続けていますが、プロフィールやアイコンを見る前に、リクエストを受け付けるなどという時代もくるかもしれませんね。
また、SNSの画像アップなどが向いていないのは、「自制」が効かない人。いつでも、どこのだれが見ているかわからないSNSだという理解をして、自分で情報を「出す」「出さない」を判断できるとこが重要です。
特に女性は危険が伴うので、「ほんとうにアップして大丈夫か?」と考えてからアップした方がいいかもしれません。
また、コメントはいいコメントばかりくるという約束はありませんので、楽観的に、くよくよしないで「あくまでもSNS上の楽しみのひとつ」と割り切れる人が向いているとおもいます。