ライフ

就活モンスターペアレンツ登場 「うちの子いつ内定?」と電話

学校に無理難題を押しつける保護者を「モンスターペアレンツ」と呼ぶが、就活の現場にもそんな親はいる。作家で人材コンサルタントの常見陽平氏は、「就活モンペア」の実態について紹介する。

* * *

モンスターペアレンツという言葉が広まってから、かなりの時間がたちました。学校で行われることに対して、感情的にかなり細かい部分まで文句を言ってくる親たちです。このモンスターペアレンツはやや都市伝説化している部分もあり、ごくたまに出現するうるさい親、細かい親の言動がひとり歩きして広まっています。

就活にしてもそうで、多くの親は謙虚で勉強熱心です。先日、私もある大学で保護者向けのセミナーをしたのですが、皆さん真面目で、質問も多数出て大盛況でした。そうなんです。大学では今、保護者向けの就活セミナーが盛んに行われています。

どの大学でも人気企画だそうです。夫婦で聞きにくる人、そのためにわざわざ地方から出てくる人などもいます。就活は親にとって、大きな関心事のようで、先日私が講演したセミナーでも、半分は1,2年生の親でした。

みんな熱心で礼儀正しいのですが、それでもいるんですよね、就活モンスターペアレンツが。都内のある大学のキャリアセンター長はこう語ります。

「ウチの子供は、いつになったら内定が出るんですか? と電話してくる親御さんはいますね……。こちらでも未内定者のフォローには力を入れているものの、まずはお子さんに聞いて欲しいなと思うのですが……」

質問や抗議は、別に就活だけではありません。進路全般におよびます。

「資格取得が可能な学科、コースがあるのですが、“資格をとったところで、実家の近所には関連する求人がない。どうしてくれるんだ?”と凄まれたことがあります。お気持ちはわかりますが、そう言われても……。大学に入学する前に調べておいて欲しいですよね……」

絶対数では少ないものの、やはり就活モンスターペアレンツはいるものですね。まあ、大学も就職実績は大きなウリになるので、募集広報の段階でそれをかなり全面に打ち出しているんですよね。

電車などで大学の募集広告を見てみてください。就職実績を売りにした大学がいっぱいです。期待が高まっているというわけですが。

親バカは可愛いですけど、バカ親は最低ですよね。自分の親がバカ親化、就活モンスターペアレンツ化しないように、就活生は親をうまくコントロールしたいところです。悩ましいところですけど。

関連記事

トピックス

出産を間近に控える眞子さん
眞子さん&小室圭さんがしていた第1子誕生直前の “出産準備”「購入した新居はレンガ造りの一戸建て」「引っ越し前後にDIY用品をショッピング」
NEWSポストセブン
不倫報道の渦中にいる永野芽郁
《永野芽郁が見せた涙とファイティングポーズ》「まさか自分が報道されるなんて…」『キャスター』打ち上げではにかみながら誓った“女優継続スピーチ”
NEWSポストセブン
子育てのために一戸建てを購入した小室圭さん
【眞子さん極秘出産&築40年近い中古の一戸建て】小室圭さん、アメリカで約1億円マイホーム購入 「頭金600万円」強気の返済計画、今後の収入アップを確信しているのか
女性セブン
2場所連続の優勝を果たした大の里
《昇進当確》大の里「史上最速綱取り」がかかった5月場所の舞台裏 苦手な相手が続いた「序盤の取組編成」に様々な思惑が交錯
週刊ポスト
カジュアルな服装の小室さん夫妻(2025年5月)
《親子スリーショットで話題》小室眞子さん“ゆったりすぎるコート”で貫いた「国民感情を配慮した極秘出産」、識者は「十分配慮のうえ臨まれていたのでは」
NEWSポストセブン
公益社団法人「日本駆け込み寺」元事務局長の田中芳秀容疑者がコカインを所持したとして逮捕された(Instagramより)
《6300万円以上の補助金交付》トー横支援「日本駆け込み寺」事務局長がコカイン所持容疑逮捕で“薬物の温床疑惑”が浮上 代表理事が危険視していた「女性との距離」
NEWSポストセブン
有名人の不倫報道のたびに苦しかった記憶が蘇る
《サレ妻の慟哭告白》「夫が同じ団地に住む息子の同級生の母と…」やがて離婚、「息子3人の養育費を減らしてくれと…」そして驚いた元夫の現在の”衝撃姿”
NEWSポストセブン
“極秘出産”していた眞子さんと佳子さま
《眞子さんがNYで極秘出産》佳子さまが「姉のセットアップ」「緑のブローチ」着用で示した“姉妹の絆” 出産した姉に思いを馳せて…
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)と稲川会の内堀和也会長
《日本中のヤクザが横浜に》稲川会・清田総裁の「会葬」に密着 六代目山口組・司忍組長、工藤會トップが参列 内堀会長が警察に伝えた「ひと言」
NEWSポストセブン
気持ちの変化が仕事への取り組み方にも影響していた小室圭さん
《小室圭さんの献身》出産した眞子さんのために「日本食を扱うネットスーパー」をフル活用「勤務先は福利厚生が充実」で万全フォロー
NEWSポストセブン
岐阜県を訪問された秋篠宮家の次女・佳子さま(2025年5月20日、撮影/JMPA)
《ご姉妹の“絆”》佳子さまがお召しになった「姉・眞子さんのセットアップ」、シックかつガーリーな装い
NEWSポストセブン
ホームランを放ち、観客席の一角に笑みを見せた大谷翔平(写真/アフロ)
大谷翔平“母の顔にボカシ”騒動 第一子誕生で新たな局面…「真美子さんの教育方針を尊重して“口出し”はしない」絶妙な嫁姑関係
女性セブン