国内

出自報道の橋下徹氏 子供から「仕方ない」といわれ救われる

11月27日に府知事と市長の大阪W選挙で圧勝した大阪維新の会。新しい大阪市長となる橋下徹氏(42)は、当選後の記者会見の席で、殺害予告の脅迫状が届いていたことを明かした。それも1通ではなく複数で、本人だけでなく家族を殺すという過激な内容のものまで含まれていたという。

「当初、橋下氏にSPはつく予定だったんですが、殺害予告が次々と届くようになり、最終的には10人以上になりました。自宅周辺には24時間警察が警戒し、私服警官も配置され、厳重な警備が敷かれました」(全国紙記者)

妻の典子さん(41)は、橋下氏の命はもちろん、子供たちの安全も考えて、出馬をしてほしくなかったのだろう。「市政に行ったら府政より心配だから、本当にやめてほしい」そういって橋下氏を何度も説得したという。

だが、橋下氏の決意は固かった。夫がそこまでの気持ちならばと典子さんは不安な気持ちを押し殺して全力でバックアップすることを決意する。選挙戦がスタートすると、不眠不休で走り続ける夫の健康に、人一倍気を使った。

「選挙が始まって1週間ほどが経ったころのことでした。典子さんは、橋下さんの表情を見て気がついたんでしょうね。“そろそろ体力的に限界に近いはず”と心配して、自ら仲のいいお医者さんに連絡して、栄養補給の注射を打ってもらう手筈を整えていました。翌朝、点滴を終えた橋下さんは、すっかり元気になっていましたよ」(後援会関係者)

また今回は普通の選挙戦とは違い、橋下氏だけでなく家族にも危害が及ぶことも考えられたため、典子さんは子供の安全に気を配った。

「殺害予告まで出ていたことから、“子供が心配だ”と、いちばん下の幼稚園の子の送り迎えは誰にも頼らず必ず典子さんがやっていましたね。いつもはバス乗り場まで送るんですが、直接、幼稚園まで送っていましたよ」(前出・後援会関係者)

そんな典子さんの献身的な姿を見ていた子供たちも橋下氏を支えた。

「“同和報道”が出たとき、橋下氏は、自分自身も知らなかった事実がいっぱいあって、非常にショックを受けたそうです。それでも、中学生の長男と長女には、きちんと報道について説明をしたんです。すると子供たちは、“いろいろ書かれることは仕方ないんちゃう?”といって、逆に橋下氏を励ましたそうです。これには、橋下氏も“救われた”ってもらしていましたよ」(前出・後援会関係者)

※女性セブン2011年12月15日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

全米の注目を集めたドジャース・山本由伸と、愛犬のカルロス(左/時事通信フォト、右/Instagramより)
《ハイブラ好きとのギャップ》山本由伸の母・由美さん思いな素顔…愛犬・カルロスを「シェルターで一緒に購入」 大阪時代は2人で庶民派焼肉へ…「イライラしている姿を見たことがない “純粋”な人柄とは
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる
JR東日本はクマとの衝突で71件の輸送障害 保線作業員はクマ撃退スプレーを携行、出没状況を踏まえて忌避剤を散布 貨物列車と衝突すれば首都圏の生活に大きな影響出るか
NEWSポストセブン
真美子さんの帰国予定は(時事通信フォト)
《年末か来春か…大谷翔平の帰国タイミング予測》真美子さんを日本で待つ「大切な存在」、WBCで久々の帰省の可能性も 
NEWSポストセブン
(写真/イメージマート)
《全国で被害多発》クマ騒動とコロナ騒動の共通点 “新しい恐怖”にどう立ち向かえばいいのか【石原壮一郎氏が解説】
NEWSポストセブン
シェントーン寺院を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月21日、撮影/横田紋子)
《ラオスご訪問で“お似合い”と絶賛の声》「すてきで何回もみちゃう」愛子さま、メンズライクなパンツスーツから一転 “定番色”ピンクの民族衣装をお召しに
NEWSポストセブン
ことし“冬眠しないクマ”は増えるのか? 熊研究の権威・坪田敏男教授が語る“リアルなクマ分析”「エサが足りずイライラ状態になっている」
ことし“冬眠しないクマ”は増えるのか? 熊研究の権威・坪田敏男教授が語る“リアルなクマ分析”「エサが足りずイライラ状態になっている」
NEWSポストセブン
“ポケットイン”で話題になった劉勁松アジア局長(時事通信フォト)
“両手ポケットイン”中国外交官が「ニコニコ笑顔」で「握手のため自ら手を差し伸べた」“意外な相手”とは【日中局長会議の動画がアジアで波紋】
NEWSポストセブン
11月10日、金屏風の前で婚約会見を行った歌舞伎俳優の中村橋之助と元乃木坂46で女優の能條愛未
《中村橋之助&能條愛未が歌舞伎界で12年9か月ぶりの金屏風会見》三田寛子、藤原紀香、前田愛…一家を支える完璧で最強な“梨園の妻”たち
女性セブン
土曜プレミアムで放送される映画『テルマエ・ロマエ』
《一連の騒動の影響は?》フジテレビ特番枠『土曜プレミアム』に異変 かつての映画枠『ゴールデン洋画劇場』に回帰か、それとも苦渋の選択か 
NEWSポストセブン
インドネシア人のレインハルト・シナガ受刑者(グレーター・マンチェスター警察HPより)
「2年間で136人の被害者」「犯行中の映像が3TB押収」イギリス史上最悪の“レイプ犯”、 地獄の刑務所生活で暴力に遭い「本国送還」求める【殺人以外で異例の“終身刑”】
NEWSポストセブン
“マエケン”こと前田健太投手(Instagramより)
“関東球団は諦めた”去就が注目される前田健太投手が“心変わり”か…元女子アナ妻との「家族愛」と「活躍の機会」の狭間で
NEWSポストセブン
ラオスを公式訪問されている天皇皇后両陛下の長女・愛子さまラオス訪問(2025年11月18日、撮影/横田紋子)
《何もかもが美しく素晴らしい》愛子さま、ラオスでの晩餐会で魅せた着物姿に上がる絶賛の声 「菊」「橘」など縁起の良い柄で示された“親善”のお気持ち
NEWSポストセブン