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2011.12.12 07:00  週刊ポスト

コストパフォーマンスでは巨人・澤村はダルの30倍オトク

費用対効果をプロ野球の世界に持ち込んだ大リーグ・アスレチックスを描いた映画『マネーボール』が話題だ。この手法で日本のプロ野球選手たちの「費用対効果」を算出してみたらどうなるか。

算出方法は単純だ。先発投手なら「クオリティスタート(QS)数(※)」、中継ぎなら「ホールドポイント-負け数」で年棒を割ったのである。

まずは先発投手からみていこう。両リーグ通じて最もコストパフォーマンス(コスパ)が高かったのは、今年のセ・リーグ新人王・澤村拓一(巨人)である。1回のQSにつきかかった費用は60万円ジャスト。5億円プレーヤー・ダルビッシュ有(日本ハム)であれば、1回のQSに1851万円もかかる。澤村ならダルビッシュの30分の1の予算でQSが得られるのである。

ただしダルビッシュと杉内俊哉(ソフトバンク)は、ギャラも高いが確実性が段違いだ。QS達成率はそれぞれ96%、91%。今年沢村賞を受賞した田中将大(楽天)とあわせ、QS率90%以上は3人だけだ。コストが同等にもかかわらずQS率65%の涌井秀章(西武)は、両リーグのエース級で最もコスパが悪かったことがわかる。

新人投手は澤村以外にも広島・福井優也がランクインしたが、QS率が物足りない。注目の斎藤佑樹(日本ハム)は、1回のQSにかかるコストが187.5万円。QS率は42%だった。

セットアッパーでは阪神が「外れ」をつかんだ。今季出番の少なかった久保田智之は1ポイントにつき2000万円! 致命的な救援失敗が記憶に残る小林宏之は1470.5万円である。日本シリーズで無死満塁のピンチを切り抜ける大活躍を見せた森福允彦(ソフトバンク)は66.6万円だから、小林は20倍のコストがかかったうえに、全く成果を上げられなかったことになる。

ベスト・スターター セ・リーグ
1.澤村(巨)60万円
2.高崎(横)100万円
3.福井(広)136.3万円

ベスト・スターター パ・リーグ
1.塩見(楽)100万円
2.中山(オ)166.6万円
3.唐川(ロ)181.5万円

ベスト・セットアッパー セ・リーグ
1.久古(ヤ)43.4万円
2.榎田(神)45.4万円
3.篠原(横)66.6万円

ベスト・セットアッパー パ・リーグ
1.増井(日)53.3万円
2.森福(ソ)66.6万円
3.ミンチェ(西)88万円

ワースト・セットアッパー セ・リーグ
1.岩瀬(中)7166.6万円
2.久保田(神)2000万円
3.小林(神)1470.5万円

ワースト・セットアッパー パ・リーグ
1.大谷(ロ)計測不能
1.スパイアー(楽)計測不能
2.江草(西)2000万円

※144回の規定投球回に達した投手のみを調査。クオリティスタート(QS)とは先発投手が6イニング以上投げ自責点3以内に抑えた時に記録され、メジャーリーグでは投手の安定感を示す指標として使われる。各選手の年俸(出来高を除く)をQS数で割った。各選手の年俸は『週刊ベースボール増刊 2011プロ野球全選手カラー写真名鑑』を参照。小数点第2位以下切り捨て。

※週刊ポスト2011年12月23日号

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