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急逝した安久津和巳氏 「最後の仕事」ピラミッドの絵に満足

急逝したイラストレーター・安久津和巳氏

『週刊ポスト』2012年1月27日号のカラー16ページ特集「ピラミッドの謎」のイラストを描いた、イラストレーターの安久津和巳氏が2011年12月16日深夜、心筋梗塞のため急逝した(享年61)。同誌編集部が最後の作品を受け取ったのは、当日の午後。電話で御礼を伝えた際にも「また何かあれば連絡ください」と普段と全く変わらない穏やかな声だった。

扉絵のピラミッド、スフィンクス、ツタンカーメンなど、計6点の本特集内のイラストは安久津氏にとって最後の作品となる。

安久津氏は、学研のミステリーマガジン『ムー』の表紙を、1981年発売の第10号より2012年1月7日に発売された第375号まで、長年にわたって担当。その他、『スパイ・ゾルゲ』など、多数の映画にも特殊スタッフとして参加するなど、多方面で活躍していた。

安久津氏の「最後の仕事」について、奥さんはこう語る。

「ピラミッドの魅力が最高に表現できたと仕上がりにも満足していました。素晴らしい作品を残せて、本人も喜んでいると思います」

心よりご冥福をお祈りいたします。

※週刊ポスト2012年1月27日号

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