ライフ

2児の母で3人目懐妊中の茶髪尼僧 「即身成仏」の意味を解説

色紙にひと言「即身成仏」

幸せになるための智慧を、美人尼僧が「ひと言」説法。高野山真言宗・清水大師寺(島根県大田市)の渡利章香さん(39)は、「即身成仏」という言葉の意味を解説してくれた。

「“即身成仏”と聞いて、ミイラを想像されました?(笑い)。でも全然違います。真言宗の解釈では、わかりやすくいいますと、“生きた身のまま、生まれてきた体と、五感をフルに活用して、生きているときに満足を得る”という意味。人間、明日死ぬかもしれないからこそ、生きている間に満足を得られなければ、あの世でも得られないという考え方です。

私は震災の後、本当にそうだなと余計強く感じるようになりました。自分が満足していないのに、他者に満足を与えることはできませんしね。イヤなことばかり考えて、満足が得られないという人は、どこかで切り替えてみてはいかがでしょう」(渡利さん)

【プロフィール】
小学5年のときに高野山で得度したが、演劇に興味を持ち、近畿大学では舞台芸術を専攻。卒業後は大阪に残るつもりだったが、卒業間近に阪神大震災などが起こり、“寺の一人娘として生まれた意味”を深く考え、地元に戻る。この年の秋、高野山で修行の後、教師(住職)資格を取得。5年前には彼女の発案で写経や占いなども体験できる“お寺カフェ”をオープンした。2児の母で、現在3人目を懐妊中だそう。

撮影■WEST

※週刊ポスト2012年1月27日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

滋賀県を訪問された秋篠宮家の次女・佳子さま(2025年10月25日、撮影/JMPA)
《すぐに売り切れ》佳子さま、6万9300円のミントグリーンのワンピースに信楽焼イヤリングを合わせてさわやかなコーデ スカーフを背中で結ばれ、ガーリーに
NEWSポストセブン
注目される次のキャリア(写真/共同通信社)
田久保真紀・伊東市長、次なるキャリアはまさかの「国政進出」か…メガソーラー反対の“広告塔”になる可能性
週刊ポスト
送検のため奈良西署を出る山上徹也容疑者(写真/時事通信フォト)
《安倍晋三元首相銃撃事件・初公判》「犯人の知的レベルの高さ」を鈴木エイト氏が証言、ポイントは「親族への尋問」…山上徹也被告の弁護側は「統一教会のせいで一家崩壊」主張の見通し
NEWSポストセブン
この笑顔はいつまで続くのか(左から吉村洋文氏、高市早苗・首相、藤田文武氏)
自民・維新連立の時限爆弾となる「橋下徹氏の鶴の一声」 高市首相とは過去に確執、維新党内では「橋下氏の影響下から独立すべき」との意見も
週刊ポスト
元・明石市長の泉房穂氏
財務官僚が描くシナリオで「政治家が夢を語れなくなっている」前・明石市長の泉房穂氏(62)が国政復帰して感じた“強烈な危機感”
NEWSポストセブン
新恋人のA氏と腕を組み歩く姿
《そういう男性が集まりやすいのか…》安達祐実と新恋人・NHK敏腕Pの手つなぎアツアツデートに見えた「Tシャツがつなぐ元夫との奇妙な縁」
週刊ポスト
女優・八千草薫さんの自宅が取り壊されていることがわかった
《女優・八千草薫の取り壊された3億円豪邸の今》「亡き夫との庭を遺してほしい」医者から余命宣告に死の直前まで奔走した土地の現状
NEWSポストセブン
左から六代目山口組・司忍組長、六代目山口組・高山清司相談役/時事通信フォト、共同通信社)
「六代目山口組で敵う人はいない」司忍組長以上とも言われる高山清司相談役の“権力” 私生活は「100坪豪邸で動画配信サービス視聴」も
NEWSポストセブン
35万人以上のフォロワーを誇る人気インフルエンサーだった(本人インスタグラムより)
《クリスマスにマリファナキットを配布》フォロワー35万ビキニ美女インフルエンサー(23)は麻薬密売の「首謀者」だった、逃亡の末に友人宅で逮捕
NEWSポストセブン
クマ被害で亡くなった笹崎勝巳さん(左/バトル・ニュース提供、右/時事通信フォト)
《激しい損傷》「50メートルくらい遺体を引きずって……」岩手県北上市・温泉旅館の従業員がクマ被害で死亡、猟友会が語る“緊迫の現場”
NEWSポストセブン
WSで遠征観戦を“解禁”した真美子さん
《真美子さんが“遠出解禁”で大ブーイングのトロントへ》大谷翔平が球場で大切にする「リラックスできるルーティン」…アウェーでも愛娘を託せる“絶対的味方”の存在
NEWSポストセブン
ベラルーシ出身で20代のフリーモデル 、ベラ・クラフツォワさんが詐欺グループに拉致され殺害される事件が起きた(Instagramより)
「モデル契約と騙され、臓器を切り取られ…」「遺体に巨額の身代金を要求」タイ渡航のベラルーシ20代女性殺害、偽オファーで巨大詐欺グループの“奴隷”に
NEWSポストセブン