国内

パナソニック幹部「韓国台湾企業の技術、販売力は日本以上」

円高や電力不足のニュースに必ず添えられる「産業空洞化の懸念」という一言。世界をリードしてきた日本の技術力は、今どのような状況に置かれているのだろうか? 疲弊する日本の製造業の現場とは対照的に、着実に技術を身に付けるアジアの若者たちの姿を、経済ジャーナリストの山下知志氏がリポートする。

* * *
アジアの若者は着実にスキルを磨いている。例えば、日本では中国企業といえば、技術力が低く、モノマネが多いと考えがちだが、それは5年、10年前の話。中国国内での競争を勝ち抜いてきたローカル企業は、技術力も品質も高く、さらにレベルアップを目指している。

日本国内の工場でも、“研修生”という名目の外国人労働者は、いまや主力の働きである。日本に製造業の「職」がないのではなく、それさえも外国人に取って代わられているのが現実なのだ。パナソニックのある幹部はこう指摘する。

「韓国企業や台湾企業の技術力、製品展開力、そして販売力は、日本企業以上のものがある。中国企業も急速に技術力を高めてきて、韓国、台湾企業に並ぶ最終製品メーカーとしてのブランド力を持つようになりました。国内の下請け企業以上の実力を持つ企業も増えている」

大手企業にとって、超円高や電力不足は、ある意味で海外移転の大義名分ともいえる。実際には肝腎の技術力でも、日本はアジアに後れを取り始めている。

※週刊ポスト2012年1月27日号

トピックス

1年ほど前に、会社役員を務める元夫と離婚していたことを明かした
《ロックシンガー・相川七瀬 年上夫との離婚明かす》個人事務所役員の年上夫との別居生活1年「家族でいるために」昨夏に自ら離婚届を提出
NEWSポストセブン
“高市潰し”を狙っているように思える動きも(時事通信フォト)
《前代未聞の自民党総裁選》公明党や野党も“露骨な介入”「高市早苗総裁では連立は組めない」と“拒否権”をちらつかせる異例の事態に
週刊ポスト
『あんぱん』“豪ちゃん”役の細田佳央太(写真提供/NHK)
『あんぱん』“豪ちゃん”役・細田佳央太が明かす河合優実への絶対的な信頼 「蘭子さんには前を向いて自分の幸せを第一にしてほしい。豪もきっとそう思ったはず」
週刊ポスト
韓国アイドルグループ・aespaのメンバー、WINTERのボディーガードが話題に(時事通信フォト)
《NYファッションショーが騒然》aespa・ウィンターの後ろにピッタリ…ボディーガードと誤解された“ハリウッド俳優風のオトコ”の「正体」
NEWSポストセブン
「第65回海外日系人大会」に出席された秋篠宮ご夫妻(2025年9月17日、撮影/五十嵐美弥)
《パールで華やかさも》紀子さま、色とデザインで秋を“演出”するワンピースをお召しに 日系人らとご交流
NEWSポストセブン
立場を利用し犯行を行なっていた(本人Xより)
【未成年アイドルにわいせつ行為】〈メンバーがみんなから愛されてて嬉しい〉芸能プロデューサー・鳥丸寛士容疑者の蛮行「“写真撮影”と偽ってホテルに呼び出し」
NEWSポストセブン
佳子さまを撮影した動画がXで話題になっている(時事通信フォト)
《佳子さまどアップ動画が話題》「『まぶしい』とか『神々しい』という印象」撮影者が振り返る “お声がけの衝撃”「手を伸ばせば届く距離」
NEWSポストセブン
個別指導塾「スクールIE」の元教室長・石田親一容疑者(左/共同通信、右/公式サイトより※現在は削除済み)
《“やる気スイッチ”塾でわいせつ行為》「バカ息子です」母親が明かした、3浪、大学中退、27歳で婚約破棄…わいせつ塾講師(45)が味わった“大きな挫折
NEWSポストセブン
交際が報じられた赤西仁と広瀬アリス
《赤西仁と広瀬アリスの海外デートを目撃》黒木メイサと5年間暮らした「ハワイ」で過ごす2人の“本気度”
NEWSポストセブン
個別指導塾「スクールIE」の元教室長・石田親一容疑者(公式サイトより※現在は削除済み)
《15歳女子生徒にわいせつ》「普段から仲いいからやっちゃった」「エスカレートした」“やる気スイッチ”塾講師・石田親一容疑者が母親にしていた“トンデモ言い訳”
NEWSポストセブン
秋場所
「こんなことは初めてです…」秋場所の西花道に「溜席の着物美人」が登場! 薄手の着物になった理由は厳しい暑さと本人が明かす「汗が止まりませんでした」
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 「高市総理を阻止せよ」イカサマ総裁選の裏ほか
「週刊ポスト」本日発売! 「高市総理を阻止せよ」イカサマ総裁選の裏ほか
NEWSポストセブン