ライフ

魚の視力――メジナは0.13でクロダイは0.14 色も識別可能

 高木道郎氏は1953年生まれ。フリーライターとして釣り雑誌や単行本などの出版に携わり、北海道から沖縄、海外まで釣行している。その高木氏が、「魚の視力」について解説する。

 * * *
 よく「見える魚は釣れない」などといわれるが、それは魚からも釣り人の姿が見えているからである。釣り人の姿形を認識しているかどうかはともかく、魚は本能的に水面上を動く見慣れないものを警戒する。これは、水鳥に襲われるという恐怖が遺伝子に組み込まれているためらしいのだが、そもそも水中から釣り人の姿は見えるのだろうか。

 実際、水中に潜って水面を見上げてみると、意外と広い範囲を見渡すことができて驚く。これは水と空気の屈折率の違いによる。水中からの視線は水面で屈折して広がるため、低い位置まで見えてしまう。「水中を覗き込むな」「磯際では姿勢を低くしろ」「動き回るな」というベテランの小言には科学的根拠があったわけだ。

 加えて、両眼が顔の正面に並んでいる人間と違い、魚は頭部の前方左右に飛び出ているため、真後ろを除くほぼ全方位が視野に収まる。昔は魚は近眼で色盲とされていたが、これは間違い。魚は近眼でも色盲でもない。

 視力としてはメジナでおよそ0.13、クロダイで0.14程度だが、これはデジカメでいうところの画素数みたいなもの。画像はやや粗いがコントラストはしっかりしていて、高度な形状識別能力を持つ。色の識別能力も認められ、人間の眼は赤、青、緑という3波長に反応するが、魚の眼は人間が知覚できない紫外線を含めた4波長に反応する。

※週刊ポスト2012年4月6日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

北海道日高町で店の壁の内側から遺体が見つかった事件。逮捕された松倉俊彦容疑者(49)、被害者の工藤日菜野さん。(左・店舗のSNSより、右・知人提供)
「なんか臭くない?」「生ゴミを捨ててないからだよ」死体遺棄のバーで“明らかな異変”…松倉俊彦容疑者が見せた“不可解な動き”とは【日高・女性看護師死体遺棄】
NEWSポストセブン
カンボジア内務省は1月7日、米当局が“アジア最大の犯罪組織のひとつ”とする企業「プリンス・グループ」のチェン・ジー会長を逮捕したと発表した(時事通信=AFP)
「問題がある者を叩け。ただし殺すな」拷問に人身売買、ロマンス詐欺も… “アジア最大の在カンボジア犯罪組織”トップの中国人が「都内15億超えの高級マンション」に拠点
NEWSポストセブン
高市早苗・首相の「抜き打ち解散」に勝算はあるのか(時事通信フォト)
《このタイミングしかない》高市首相が「あえて根回しせず」決断した総選挙 自民の得票は「選挙区2700万票」「比例2000万票」に回復の可能性 国民民主や参政の主張取り込み支持層奪還か
週刊ポスト
北海道日高町で店の壁の内側から20代の工藤日菜野さんの遺体が見つかり、松倉俊彦容疑者(49)が逮捕された(左・知人提供)
《日高・バーの壁に死体遺棄》「誰が見ても親密そうだった」「2人してよく酒を遅くまで飲んでいた」松倉俊彦容疑者(49)と“21歳年下”被害女性の関係とは
NEWSポストセブン
再選を果たした小川晶氏(時事通信フォト)
《前橋市長に再選した小川晶氏》ラブホ面会で辞職でも大差で勝利「群馬は義理人情に厚い県民性がある。叩かれると同情心が湧くんです」支援団体幹部が明かした当選までの過程
週刊ポスト
(写真/共同通信社)
《明治時代から続く歴史ある行事》「講書始の儀」悠仁さまが初聴講で緊張の面持ち 2026年は初めて参加される行事が続々 
女性セブン
元旦に結婚を発表した長澤まさみ
《長澤まさみが過去のSNS全削除と長期休養への背景》長澤まさみ、主演映画の撮影を1年延ばして選んだ電撃婚 『SHOGUN』監督夫と“帯同同伴カナダ計画”
NEWSポストセブン
大分市立中学校の校内で生徒が暴行を受けている動画が、SNS上で拡散された(Xより)
《いじめ動画の保護者説明会“録音データ”を入手》「『先生に言ったら倍返しになるから言わないで』と…」子供の不安を涙ながらに訴える保護者の悲痛な声【大分市】
NEWSポストセブン
久米宏さんが瀬戸内寂聴さんに語っていた「妻・麗子さんへの深い愛」とは(共同通信社)
〈妻と結婚していなかったら…〉久米宏さんが瀬戸内寂聴さんに語っていた「妻・麗子さんへの深い愛」 学生時代に知り合い結婚…仕事も家庭も2人で歩んだパートナー
NEWSポストセブン
売春防止法違反(管理売春)の疑いで逮捕された池袋のガールズバーに勤める田野和彩容疑者(21)(左・SNSより、右・飲食店サイトより、現在は削除済み)
《不同意性交で再逮捕》「被害者の子が眼帯をつけていたことも」「シラフで常連にブチギレ」鈴木麻央耶容疑者がガルバ店員を洗脳し“立ちんぼ”強要…店舗関係者が明かした“悪評”
NEWSポストセブン
中国出身の女性インフルエンサー・Umiさん(TikTokより)
《クスリ漬けか…との声も》ギャル系美女が映っていた“異様な監視カメラ映像”とは》「薬物を過剰摂取し、足も不自由で、死んでしまう…」中国インフルエンサー(20)の住居の管理人が証言
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 高市「不意打ち解散」で消えていく政党ほか
「週刊ポスト」本日発売! 高市「不意打ち解散」で消えていく政党ほか
NEWSポストセブン