ライフ

仕事メールでサラリーマン人生オワタ危機に陥る4大パターン

 異動、入社など人が動く季節は思わぬメールのトラブルが増える時期でもある。作家で人材コンサルタントの常見陽平氏は、「サラリーマン生活を終わらせかねないメール地雷にご注意」と、実例を紹介する。

 * * *
 今やビジネスに不可欠な電子メール。このメールなのですけど、期の変わり目で異動・退職や新入社員の入社がある3月、4月は会社ではメールのトラブルが続出するのですね。仕事のメールは、サラリーマン人生オワタ状態になりかねない危険をはらんでいるわけですよ。実例を交えつつ、対策をご紹介しましょう。

■ 寿退職メールを全社に同報「こいつら、付き合っていたのかよ!」
 大婚活時代であり、配偶者の年収も下がる時代なので「寿退職」という言葉自体が死語になりつつありますが、とはいえ結婚をキッカケに転職をする方はいらっしゃいます。ここで、退職ご挨拶メールを送信するわけですね。

 職場の元上司と結婚し、退職することになったAさんは退職ご挨拶メールを送信。しかし……。間違えて「全社」を送信先に指定。「あいつら付き合っていたのかよ!」会社に残る旦那さんが居づらくなったことは言うまでもありません。よく言うと熱愛ですが、悪く言うと部下に手だしていたのかよって話ですからね。

 この、メールの送信先にグループを指定してしまうというミス、グループウェアを導入している企業でよくあるのですよねえ。他にも、管理職の年俸テーブルを全社同報してしまい、若手、派遣社員のモチベーションが下がりまくりということも。

■ 同期向けご挨拶メールで会社批判。人事に転送されまくり。
 入社してからのギャップに苦しみ、早期に転職を決意したB君。会社の同期メーリングリストに退職挨拶メールを送信。「同期の皆だから話すけど……」と、会社批判を激白。でも、同期は上司や人事に転送しまくり・・・。あっという間に人事部長にもバレてしまった。そう、信頼している仲間でもさすがに心配して転送してしまうわけですねぇ。

 彼のような、何もわかっていない若手社員なら可愛いものの、ベテラン社員でも悪口メールは転送されてしまうものです。ある会社のベテラン社員は、経営トップ層の批判メーリングリストを立ち上げたなかなかの強者なのですが、一部で熱狂的な支持者がいつつも、やはり密告され嫌われてしまいました。

 会社でのあなたの善良なキャラが一気に壊れてしまうことも。何かやばいことを書いたら転送されるものだと思ってください。

■ ナメたメールでいきなり嫌われる
 新入社員のC君は、何でもメールですまそうとすることで、部内ですっかり有名に。真正面に座っている上司に質問メールを送るのは序の口。「どなたか営業同行してください」「美味しい営業先を教えてください」など何でもメールで質問するように。ついには、メールを送っても無視されるようになってしまいました。

 何でもメールで済ませようとするというのは新入社員がよく陥る罠ですねぇ。

■ 一部の顧客向け特別値引きがバレる
 これも宛先ミス系です。一部の顧客について、特別にサービスを無料で提供するという施策を行なっていたJ社。値引き対応について社内の上司とメールのやり取りをしていたところ、間違って別の顧客に送信……。その顧客から「うちもタダにしろ!」という話がきて、値引き対応せざるを得ない状態になりました……。

 宛先指定ミスが外部に飛び火というわけですね。特に最近では、宛先欄に一部の綴りや名前を入れるだけで指定できるようになっているわけですが、ここで指定ミスが起こるのですよね。

関連キーワード

トピックス

2011年に放送が開始された『ヒルナンデス!!』(HPより/時事通信フォト)
《日テレ広報が回答》ナンチャン続投『ヒルナンデス!』打ち切り報道を完全否定「終了の予定ない」、終了説を一蹴した日テレの“ウラ事情”
NEWSポストセブン
青森県東方沖地震を受けての中国の反応は…(時事通信フォト)
《完全な失敗に終わるに違いない》最大震度6強・青森県東方沖地震、発生後の「在日中国大使館」公式Xでのポスト内容が波紋拡げる、注目される台湾総統の“対照的な対応”
NEWSポストセブン
安福久美子容疑者(69)の高場悟さんに対する”執着”が事件につながった(左:共同通信)
《名古屋主婦殺害》「あの時は振ってごめんねって会話ができるかなと…」安福久美子容疑者が美奈子さんを“土曜の昼”に襲撃したワケ…夫・悟さんが語っていた「離婚と養育費の話」
NEWSポストセブン
卓球混合団体W杯決勝・中国-日本/張本智和(ABACA PRESS/時事通信フォト)
《日中関係悪化がスポーツにも波及》中国の会場で大ブーイングを受けた卓球の張本智和選手 中国人選手に一矢報いた“鬼気迫るプレー”はなぜ実現できたのか?臨床心理士がメンタルを分析
NEWSポストセブン
数年前から表舞台に姿を現わさないことが増えた習近平・国家主席(写真/AFLO)
執拗に日本への攻撃を繰り返す中国、裏にあるのは習近平・国家主席の“焦り”か 健康不安説が指摘されるなか囁かれる「台湾有事」前倒し説
週刊ポスト
《悠仁さまとの差》宮内庁ホームページ“愛子内親王殿下のご活動”の項目開設に「なぜこんなに遅れたのか」の疑問 皇室記者は「当主の意向が反映されるとされます」
《悠仁さまとの差》宮内庁ホームページ“愛子内親王殿下のご活動”の項目開設に「なぜこんなに遅れたのか」の疑問 皇室記者は「当主の意向が反映されるとされます」
週刊ポスト
優勝パレードでは終始寄り添っていた真美子夫人と大谷翔平選手(キルステン・ワトソンさんのInstagramより)
《大谷翔平がWBC出場表明》真美子さん、佐々木朗希の妻にアドバイスか「東京ラウンドのタイミングで顔出ししてみたら?」 日本での“奥様会デビュー”計画
女性セブン
パーキンソン病であることを公表した美川憲一
《美川憲一が車イスから自ら降り立ち…》12月の復帰ステージは完売、「洞不全症候群」「パーキンソン病」で活動休止中も復帰コンサートに懸ける“特別な想い”【ファンは復帰を待望】 
NEWSポストセブン
「交際関係とコーチ契約を解消する」と発表した都玲華(Getty Images)
女子ゴルフ・都玲華、30歳差コーチとの“禁断愛”に両親は複雑な思いか “さくらパパ”横峯良郎氏は「痛いほどわかる」「娘がこんなことになったらと考えると…」
週刊ポスト
話題を呼んだ「金ピカ辰己」(時事通信フォト)
《オファーが来ない…楽天・辰己涼介の厳しいFA戦線》他球団が二の足を踏む「球場外の立ち振る舞い」「海外志向」 YouTuber妻は献身サポート
NEWSポストセブン
海外セレブも愛用するアスレジャースタイル(ケンダル・ジェンナーのInstagramより)
「誰もが持っているものだから恥ずかしいとか思いません」日本の学生にも普及する“カタチが丸わかり”なアスレジャー オフィスでは? マナー講師が注意喚起「職種やTPOに合わせて」
NEWSポストセブン
山上徹也被告(共同通信社)
「旧統一教会から返金され30歳から毎月13万円を受け取り」「SNSの『お金配ります』投稿に応募…」山上徹也被告の“経済状況のリアル”【安倍元首相・銃撃事件公判】
NEWSポストセブン