就職、異動、引越しの季節――そうでなくても気分一新という春。フレッシュな気分のなか、デスクまわりを整理したり、いらない書類を捨てたりする人もいるかもしれない。どうせ片付けるなら、幸運を呼び込む風水をとりいれて新しいスタートをしてみては?
陰陽五行に基づき、天から地へと降り注ぐ「気」を読み解くことで、人生を好転させていく方法を探求している東洋占術研究家の翡翠輝子さんにお話をうかがった。
* * *
翡翠輝子さんによると、「陰陽」とは、陰の部分と陽の部分、「五行」は、万物は木(東)・火(南)・土(中央)・金(西)・水(北)のいずれかに属し、それらの調和をとることで物事をスムーズに進めるという考え方。木火土金水は、隣り合った五行は「相生」関係にありエネルギーがなごやかに流れる。一つおいた関係(木と土、火と金、土と水、金と木、水と火)は「相剋」関係となり、エネルギーが乱れる。
【1】デスク周辺について気を付けたいこと(以下、「 」内は翡翠さん)
デスクの中心から見て、東・東南・南・西南・西・西北・北・東北の八方位を確認。風水の基本思想である陰陽五行は八方位と深く結び付いているため、八方位の象徴と調和するグッズを置くことで、「気」が整うという。
「あなたの机がオフィスの中心から見てどの方位にあるかをチェックし、エネルギーを強める色をラッキーカラーとしてワンポイントでいいので用いましょう。
たとえば、オフィスの北側なら、白を。白は北を強める色です。
同様に、南なら緑、北東と南西なら赤、北西と西なら黄色、東と南東は青がラッキーカラーです。
引き出しにはなんでも詰め込むのではなく、できるだけ物を少なくして、必要なものがすぐに取り出せるようにしておくこと。普段は見えなくても、引き出しを開けるたびにぐちゃぐちゃの状態が目に入ると、よどんだ『気』に接して仕事の能率が落ちます。
失敗したりボツになった企画書を残していたり、ゴミ箱がいっぱいになっていたりすると、そこから乱れた『気』が発散され、ネガティブな『気』が溜まります。内容を記録しておく必要があるなら、別紙に概略をメモして、書類は処分しましょう。
ゴミ箱はこまめに中のものを捨てて空にしましょう。小さな観葉植物をデスクの東、東南、南側に置くのも空気をリフレッシュする効果があります」
■東、東南には、新規事業やコミュニケーション関連のものを置く
東は万物が始まる方位。新企画の提案書など、新規の仕事を取るためのものは東に置く。東南はコミュニケーションや調整を司る方位。連絡や打ち合わせの電話がメインなら東南に置く。名刺やカードは、名刺ホルダーに収納したら東南に置く。
発展、上昇運のために、青やグリーンのものを東か東南に置く。はさみやカッターナイフなど刃物を東に置くのはNG。
■南は提出予定書類を置く
南は文明、名誉を司る方位。提出やプレゼンテーション用の書類は南に置く。
西南は南ほど脚光を浴びないが、堅実さを示す方位。文房具類は西南に置くと事務作業がはかどる。
機密書類を南に置くのはNG。周囲に知られてしまう。
■西はリフレッシュメント関連のものを置く。
西は食の楽しみを司る方位。飲料やお菓子は西に置く。ただし、ティータイムが長引いてだらけたムードにならないように、飲み終わったカップはこまめに片付け、お菓子も必要以上に置かない。
■北は、プライベート関連のものを置く。
北はあまり人目に触れない方位。自分だけが管理するメモ類(覚書きなど)は北に置く。
【2】配置だけでなく、素材にもこだわりたいもの