国内

亀井静香氏にあえて聞いた 「仲間に裏切られない方法」とは

 消費税増税法案の閣議決定をめぐる党の混乱で、4月6日に国民新党を離党した亀井静香前代表。その亀井氏を直撃し、仲間に裏切られない方法をあえて聞いてみた。

 * * *
 オレは今年76になるけど、仲間に裏切られないようにしようなんて考えたことないよ。人を信じるから裏切られるが、だからといって人を信じられないと生きていけない。裏切られたら傷つくけど、生きていくというのは人を傷つけるということで、オレだって知らないうちに仲間を傷つけていたかもしれんさ。

 でもね、政治家は国民を裏切っちゃならない。小泉郵政改革に信念をもって反対し、刺客も立てられ、地獄の底で結党したのが国民新党だった。だからこそ、増税しないという国民への約束を破ることがあってはならんのよ。民の竈(かまど)から煙が立ち上ってないのに、税を取るなんて政じゃない。

 そういって諭してもわからないんだから、これ以上、国民に無様な状況を見せるわけにはいかんじゃないか。仲間に裏切られても、国民を裏切るわけにゃいかん。(政調会長の亀井)亜紀子ちゃんだけは国民への信義を守ってくれたけどね。

 国民新党は1丁目1番地の郵政民営化の見直しはやった。先日の見直し法案には、自民党のほとんどが賛成した。造反したのは3人だけだろう。彼らはオレとは考え方は違うが、筋は通したから評価するよ。

 本当は、自民党の多くの議員は最初から民営化で良くなるとは思っていなかったが、選挙が怖いから小泉(純一郎・元首相)に従っただけ。それが政治家として「裏切られない生き方」だというなら残念な話だよね。

 そういえば石原慎太郎(東京都知事)にも「新党は白紙」といわれて裏切られてるじゃないかって? いやいや、オレは今でも彼を信じてるよ(笑い)。

※週刊ポスト2012年5月4・11日号

トピックス

今季のナ・リーグ最優秀選手(MVP)に満票で選出され史上初の快挙を成し遂げた大谷翔平、妻の真美子さん(時事通信フォト)
《なぜ真美子さんにキスしないのか》大谷翔平、MVP受賞の瞬間に見せた動きに海外ファンが違和感を持つ理由【海外メディアが指摘】
NEWSポストセブン
国仲涼子が語る“46歳の現在地”とは
【朝ドラ『ちゅらさん』から24年】国仲涼子が語る“46歳の現在地”「しわだって、それは増えます」 肩肘張らない考え方ができる転機になった子育てと出会い
NEWSポストセブン
柄本時生と前妻・入来茉里(左/公式YouTubeチャンネルより、右/Instagramより)
《さとうほなみと再婚》前妻・入来茉里は離婚後に卵子凍結を公表…柄本時生の活躍の裏で抱えていた“複雑な感情” 久々のグラビア挑戦の背景
NEWSポストセブン
インフルエンサーの景井ひなが愛犬を巡り裁判トラブルを抱えていた(Instagramより)
《「愛犬・もち太くん」はどっちの子?》フォロワー1000万人TikToker 景井ひなが”元同居人“と“裁判トラブル”、法廷では「毎日モラハラを受けた」という主張も
NEWSポストセブン
兵庫県知事選挙が告示され、第一声を上げる政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏。2024年10月31日(時事通信フォト)
NHK党・立花孝志容疑者、14年前”無名”の取材者として会見に姿を見せていた「変わった人が来るらしい」と噂に マイクを持って語ったこと
NEWSポストセブン
千葉ロッテの新監督に就任したサブロー氏(時事通信フォト)
ロッテ新監督・サブロー氏を支える『1ヶ月1万円生活』で脚光浴びた元アイドル妻の“茶髪美白”の現在
NEWSポストセブン
ロサンゼルスから帰国したKing&Princeの永瀬廉
《寒いのに素足にサンダルで…》キンプリ・永瀬廉、“全身ブラック”姿で羽田空港に降り立ち周囲騒然【紅白出場へ】
NEWSポストセブン
騒動から約2ヶ月が経過
《「もう二度と行かねえ」投稿から2ヶ月》埼玉県の人気ラーメン店が“炎上”…店主が明かした投稿者A氏への“本音”と現在「客足は変わっていません」
NEWSポストセブン
自宅前には花が手向けられていた(本人のインスタグラムより)
「『子どもは旦那さんに任せましょう』と警察から言われたと…」車椅子インフルエンサー・鈴木沙月容疑者の知人が明かした「犯行前日のSOS」とは《親権めぐり0歳児刺殺》
NEWSポストセブン
10月31日、イベントに参加していた小栗旬
深夜の港区に“とんでもないヒゲの山田孝之”が…イベント打ち上げで小栗旬、三浦翔平らに囲まれた意外な「最年少女性」の存在《「赤西軍団」の一部が集結》
NEWSポストセブン
スシローで起きたある配信者の迷惑行為が問題視されている(HP/読者提供)
《全身タトゥー男がガリ直食い》迷惑配信でスシローに警察が出動 運営元は「警察にご相談したことも事実です」
NEWSポストセブン
「武蔵陵墓地」を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月10日、JMPA)
《初の外国公式訪問を報告》愛子さまの参拝スタイルは美智子さまから“受け継がれた”エレガントなケープデザイン スタンドカラーでシャープな印象に
NEWSポストセブン