ライフ

金環日食 デジカメや携帯で直接撮るとセンサー壊れる恐れも

 5月21日朝、日本では25年ぶりに観測できる金環日食。前回は沖縄だけだったが、今回は日本列島の広い場所で観られるということで楽しみにしている人も多いはず。

 また、一生に一度のチャンスゆえに、ケータイやデジカメで撮りたくなる人は多い。ただし、写真撮影をする際には、太陽撮影専用フィルターが必要となる。天体ショーに詳しく、日本、中国、オーストラリアなど世界各地で金環日食を観測してきた写真家の沼澤茂美さんは、こう説明する。

「デジタルカメラや携帯のカメラなどは、常に明るさを測って適正な露出になるように設定されていますが、太陽の明るさは想定外。ですから、太陽にカメラを直接向けると、露出を計測する内部センサーが壊れる危険性があります」(沼澤さん)

 その専用フィルターの価格は1万円程度。カメラ店などで手にはいるのだが、こちらは品薄で入手は困難だ。

「4万個の在庫が、ゴールデンウイーク中になくなってしまいました。あとは、市場に出回っている商品だけになります」(フィルターメーカー大手のマルミ光機)

 ケータイやスマートフォン(スマホ)、デジカメなどで簡単に撮影する方法はないのだろうか。前出の沼澤さんはこうアドバイスする。

「日食グラスをカメラのレンズにかぶせれば、撮影は可能。ただ、それだけでは、よい写真が撮れません。スマホやデジカメで金環日食を撮るときは、ピントと明るさの調整に、ちょっとした工夫が必要です。どんな機種でも、いちばん簡単なのは日食グラスをかぶせたうえで動画で撮ることですね」

 祈るは、当日の天候のみ。日本気象協会が連日更新している5月21日午前中の天気予報によると、あまりよい天気ではないといわれている。

※女性セブン2012年5月31日号

関連キーワード

トピックス

長男・泰介君の誕生日祝い
妻と子供3人を失った警察官・大間圭介さん「『純烈』さんに憧れて…」始めたギター弾き語り「後悔のないように生きたい」考え始めた家族の三回忌【能登半島地震から2年】
NEWSポストセブン
古谷敏氏(左)と藤岡弘、氏による二大ヒーロー夢の初対談
【二大ヒーロー夢の初対談】60周年ウルトラマン&55周年仮面ライダー、古谷敏と藤岡弘、が明かす秘話 「それぞれの生みの親が僕たちへ語りかけてくれた言葉が、ここまで導いてくれた」
週刊ポスト
小林ひとみ
結婚したのは“事務所の社長”…元セクシー女優・小林ひとみ(62)が直面した“2児の子育て”と“実際の収入”「背に腹は代えられない」仕事と育児を両立した“怒涛の日々” 
NEWSポストセブン
松田聖子のものまねタレント・Seiko
《ステージ4の大腸がん公表》松田聖子のものまねタレント・Seikoが語った「“余命3か月”を過ぎた現在」…「子供がいたらどんなに良かっただろう」と語る“真意”
NEWSポストセブン
今年5月に芸能界を引退した西内まりや
《西内まりやの意外な現在…》芸能界引退に姉の裁判は「関係なかったのに」と惜しむ声 全SNS削除も、年内に目撃されていた「ファッションイベントでの姿」
NEWSポストセブン
(EPA=時事)
《2025の秋篠宮家・佳子さまは“ビジュ重視”》「クッキリ服」「寝顔騒動」…SNSの中心にいつづけた1年間 紀子さまが望む「彼女らしい生き方」とは
NEWSポストセブン
イギリス出身のお騒がせ女性インフルエンサーであるボニー・ブルー(AFP=時事)
《大胆オフショルの金髪美女が小瓶に唾液をたらり…》世界的お騒がせインフルエンサー(26)が来日する可能性は? ついに編み出した“遠隔ファンサ”の手法
NEWSポストセブン
日本各地に残る性器を祀る祭りを巡っている
《セクハラや研究能力の限界を感じたことも…》“性器崇拝” の“奇祭”を60回以上巡った女性研究者が「沼」に再び引きずり込まれるまで
NEWSポストセブン
初公判は9月9日に大阪地裁で開かれた
「全裸で浴槽の中にしゃがみ…」「拒否ったら鼻の骨を折ります」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が明かした“エグい暴行”「警察が『今しかないよ』と言ってくれて…」
NEWSポストセブン
国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白(左/時事通信フォト)
「あなたは日テレに捨てられたんだよっ!」国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白「今の状態で戻っても…」「スパッと見切りを」
NEWSポストセブン
初公判では、証拠取調べにおいて、弁護人はその大半の証拠の取調べに対し不同意としている
《交際相手の乳首と左薬指を切断》「切っても再生するから」「生活保護受けろ」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が語った“おぞましいほどの恐怖支配”と交際の実態
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン