芸能

萬田久子の事実婚夫の遺産 愛人の娘に法定の2.4倍相続

 昨年8月9日にスキルス性胃がんのため60才で亡くなった、萬田久子(54才)の事実婚の夫、アパレルメーカー元社長・佐々木力さんが遺した、総資産200億円ともいわれる莫大な遺産の行方に注目が集まっている。

 佐々木さんには計5人の子供がいた。離婚した前妻との間に3人の子供(1男2女)、事実婚の妻である萬田との間に男の子、さらに萬田と事実婚状態にあったときの愛人・A子さん(41才)との間にもうけた3才になる女児の5人だ。

 遺言がない場合、内縁の妻で入籍していない萬田には法的に相続権はなく、25年連れ添ったといえど、1円たりとも遺産を受け取る権利はない。相続人となるのは、前述した5人の子供たちのみだ。その配分について、相続問題に詳しい福田俊彦弁護士はこう説明する。

「法律的には、萬田さんの子とA子さんの娘さんはともに非嫡出子で、相続分は嫡出子である前妻の子供たちの半分となります。つまり前妻の3人の子供たちが4分の1ずつで、萬田さんの子とA子さんの子は、その半分、8分の1ずつとなるんです」

 しかし、実際には、この法定相続分とは異なる相続が行われていた。

 高級住宅街として知られる東京・自由が丘にある約200坪の土地。ここは萬田と佐々木さんが約20年にわたりともに過ごした思い出の地だ。佐々木さんが亡くなる直前、夫婦は家の老朽化と将来のことを考え、建て替えを計画した。工事もスタートしていたが、佐々木さんは完成を待たずして、この世を去る。現在、工事はストップし、土地は完全な更地となっている。

 この土地が遺産相続の対象なのだが、今年6月に、名義が、佐々木さんから5人の子供たちに書き換えられていた。驚かされたのは、5人のうち最も多い持ち分を得ていたのが、愛人・A子さんの娘だったことだ。

 前妻の2人の娘たちが200分の39ずつ、息子は200分の29、そして萬田の長男が200分の33の持ち分となっているが、A子さんの子だけが200分の60と、法定の相続分より2.4倍も多く譲渡されているのだ。

 地元の不動産業者によれば、この近辺の土地単価は坪250万円ほど。つまり200坪で5億円は下らないはずで、A子さんの娘は約1億5000万円を相続した計算になる。前述したとおり、本来であれば、萬田の長男とA子さんの娘は同じ額を相続できるわけだが、このような配分になったことについて、前出の福田弁護士はこう説明する。

「相続上、同じ立場である萬田さんの子とA子さんの子で、差が生じるのは通常ならば考えられないことです。A子さんの子が、もっとも多くなったのは、遺産分割協議という話し合いが行われ、相続人である5人が納得した場合か、佐々木さんの遺言によるケースのどちらかです。ただし、協議で成立することは考えづらいので、遺言と考えるのが妥当でしょう」

 今回の遺産とは別に、佐々木さんは生前、A子さんと娘が生活するのに困らないように、A子さん名義で都心部の1億6000万円のマンションを購入している。つまり、佐々木さんは合計約3億円の資産をA子さん母娘に遺したことになる。

※女性セブン2012年7月12日号

関連記事

トピックス

安福久美子容疑者(69)の学生時代
《被害者夫と容疑者の同級生を取材》「色恋なんてする雰囲気じゃ…」“名古屋・26年前の主婦殺人事件”の既婚者子持ち・安福久美子容疑者の不可解な動機とは
NEWSポストセブン
ブラジルにある大学の法学部に通うアナ・パウラ・ヴェローゾ・フェルナンデス(Xより)
《ブラジルが震撼した女子大生シリアルキラー》サンドイッチ、コーヒー、ケーキ、煮込み料理、ミルクシェーク…5か月で4人を毒殺した狡猾な手口、殺人依頼の隠語は“卒業論文”
NEWSポストセブン
9月6日に成年式を迎え、成年皇族としての公務を本格的に開始した秋篠宮家の長男・悠仁さま(時事通信フォト)
スマッシュ「球速200キロ超え」も!? 悠仁さまと同じバドミントンサークルの学生が「球が速くなっていて驚いた」と証言
週刊ポスト
ソウル五輪・シンクロナイズドスイミング(現アーティスティックスイミング=AS)銅メダリストの小谷実可子
《顔出し解禁の愛娘は人気ドラマ出演女優》59歳の小谷実可子が見せた白水着の筋肉美、「生涯現役」の元メダリストが描く親子の夢
NEWSポストセブン
ドラマ『金田一少年の事件簿』などで活躍した古尾谷雅人さん(享年45)
「なんでアイドルと共演しなきゃいけないんだ」『金田一少年の事件簿』で存在感の俳優・古尾谷雅人さん、役者の長男が明かした亡き父の素顔「酔うと荒れるように…」
NEWSポストセブン
マイキー・マディソン(26)(時事通信フォト)
「スタイリストはクビにならないの?」米女優マイキー・マディソン(26)の“ほぼ裸ドレス”が物議…背景に“ボディ・ポジティブ”な考え方
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる
《かつてのクマとはまったく違う…》「アーバン熊」は肉食に進化した“新世代の熊”、「狩りが苦手で主食は木の実や樹木」な熊を変えた「熊撃ち禁止令」とは
NEWSポストセブン
アルジェリア人のダビア・ベンキレッド被告(TikTokより)
「少女の顔を無理やり股に引き寄せて…」「遺体は旅行用トランクで運び出した」12歳少女を殺害したアルジェリア人女性(27)が終身刑、3年間の事件に涙の決着【仏・女性犯罪者で初の判決】
NEWSポストセブン
ガールズメッセ2025」に出席された佳子さま(時事通信フォト)
佳子さまの「清楚すぎる水玉ワンピース」から見える“紀子さまとの絆”  ロングワンピースもVネックの半袖タイプもドット柄で「よく似合う」の声続々
週刊ポスト
永野芽郁の近影が目撃された(2025年10月)
《プラダのデニムパンツでお揃いコーデ》「男性のほうがウマが合う」永野芽郁が和風パスタ店でじゃれあった“イケメン元マネージャー”と深い信頼関係を築いたワケ
NEWSポストセブン
園遊会に出席された愛子さまと佳子さま(時事通信フォト/JMPA)
「ルール違反では?」と危惧する声も…愛子さまと佳子さまの“赤色セットアップ”が物議、皇室ジャーナリストが語る“お召し物の色ルール”実情
NEWSポストセブン
9月に開催した“全英バスツアー”の舞台裏を公開(インスタグラムより)
「車内で謎の上下運動」「大きく舌を出してストローを」“タダで行為できます”金髪美女インフルエンサーが公開した映像に意味深シーン
NEWSポストセブン