パンケーキ、塩麹、街コン、ひとりカラオケ…と、食にイベント、お出かけスポットと今年もさまざまブームが誕生したが、果たして来年も残るものはどれだけあるのだろうか? トレンドウォッチャーのくどーみやこさんに、今年流行した10大ブームについて、2013年“残るもの”、“消えるもの”を分析してもらった。
【パンケーキ】
「人気は継続していくと思います。お店でできたてを食べることができるし、レベルの高い店が多いのでリピート率が非常に高い。持ち帰って食べる流行りのスイーツとはそこが違いますね。甘いおやつ系のメニューだけでなくソーセージなどと合わせた食事系のメニューも豊富です。朝から夜まで楽しめるところも息が長くなる部分かなと思います」
【ひとりカラオケ】
「新しい業者が参入して店舗も増えているので、まだまだ来年も人気は続きそうです。通常のカラオケ店よりも値段が高めなのがネックですが、店舗が増えることで価格競争も生まれる。フリータイムを導入する店も出てきていますし、もっと価格面で利用しやすくなるとさらに利用者が増えるでしょうし、まだこれから盛り上がる市場だと思います」
【塩麹】
「ブームは一段落しますが、“食べるラー油”のような今までの調味料とは違い、定番調味料として定着していくと思います。なぜなら塩麹は、栄養面が非常に優れているのと、さまさまな料理に使え汎用性も高い。定番のペースト状から、最近は液状や顆粒タイプも出てきいてより使いやすくなっています」
【街コン】
「街コンは、終焉になりつつあるという気がしています。すでに乱立している状態ですし、ノリのいい若い人は楽しめますが、そうじゃない人たちからは『席を移動したいけど相手に言いづらい』とか『お店が変わるだけで全てが中途半端でガッカリ』という意見も聞かれます。人だけ集めてどう盛り上げていいかよくわかっていないイベントも多いです」
【東京スカイツリー】
「今年は混み過ぎて行くのを控えていたという人も多くて、まだ需要が残っている。ショッピングセンターや水族館などもあり、全国から来られる一日いても飽きない観光スポットとして定着するでしょう。それに、初日の出やバレンタインやホワイトデーにからめたイベントなど“初”のものがまだまだ残っていますからね」
【iPhone】
「ギャラクシーなどいろいろとライバル機種も売れていますが、やっぱりiPhoneはアンドロイドの機種と比べて使い勝手のいいアプリが多いなど優位な点が多い。それに、スマホは機種を替えると操作も変わってわかりづらくなるので、機種変更してもまたiPhoneにする人も多い。まだまだスマホの横綱として残っていくと思います」
【美魔女】
「来年は厳しいでしょう。ミドルエイジの市場は引き続き来年も注目されると思いますが、外見の美しさや、いかに若く見えるかではなく、“マインド重視”に変わっていくと思います。美魔女は、同世代や若い人たちから実は共感していないという声をよく聞きます。2013年はトレンド全体として“価値観が変わる年”という流れもありますので」
【LCC】
「LCCの航空会社は継続して使われると思いますが、安・近・短がずっと人気だった旅行も、のんびり旅行が支持されてきています。2013年は船旅や電車の旅にシフトしてきていくでしょう。料金の高かったクルージングの旅なども安く提供してくれる業者が参入してくるので、ちょっとのんびりしながらプチ贅沢ができる旅のスタイルが注目されそうです」
【袋麺】
「来年は収束していくでしょう。袋麺は、結局は調理しなくてはいけないので、生麺でも同じかなと。ただこの袋麺ブームにのって、地方限定のレアな袋麺は脚光を集めると思います。私はむしろ冷凍ラーメンに注目しています。コンビニで100円ほどで売っている冷凍ラーメンなんかはレンジでチンして食べられるので、手軽でおいしいという声も多いです」
【スギちゃん】
「スギちゃんは、もっともブレイクしたときにケガで休んだので、人気は若干もちそうです。今度時代劇デビューしますが、この姿が思いのほかハマっていて、うまくいけば残りそうと思いました。お笑いだけだと来年の後半あたりは不安要素が多いので、俳優業など活動の多様性を見つけられれば、愛されるキャラクターですし意外といけそうです」