実力もファンサービスも超一流の新大関・安青錦
「さらに上」へ──。新大関・安青錦(21)の一貫した姿勢を表現すれば、その一言に尽きる。
「力士になったからには」
1月11日開幕の初場所以降、期待されるのは横綱昇進だ。条件は「大関で2場所連続優勝、またはそれに準ずる成績」と定められており、最短で春場所後となる。新入幕から所要7場所での昇進となれば、大の里の9場所を抜いて「史上最速」となる。
安青錦は、史上最速での大関昇進がかかる九州場所前、「週刊ポスト」のインタビューにこう答えていた。
「三役に上がったので、大関を目標に稽古してきたが、力士になったからには“さらにその上(横綱)”も目指したい」
冬巡業では、故障で休場した横綱・大の里に代わって相撲協会の看板力士として土俵を務めた。大関になった実感を「まだまだ」としながらも、2026年の目標を聞くとこう答えた。
「大関になったからには“さらにその上”を目指したい」
まったく変わらず最高位を見つめる強い意志が感じられた。
