渡邊渚さん(撮影/藤本和典)
2025年8月末にフジテレビを退社した元アナウンサーの渡邊渚さん(28)。2020年の入社後、多くの人気番組を担当したが、2023年7月に体調不良を理由に休業を発表。退社後に、SNSでPTSD(心的外傷後ストレス障害)であったことを公表した。約1年の闘病期間を経て、再び前に踏み出し、NEWSポストセブンのエッセイ連載『ひたむきに咲く』も好評だ。そんな渡邊さんが、「年末に必ずやっていること」について綴ります。
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一年の終わり、私が毎年欠かさずやっていることといえば、今年の漢字の応募だ。日本漢字能力検定協会が行なっている、一年の世相を表す漢字一文字を決めるイベントで、これが発表されると一気に年の瀬を感じる。
私は必ず毎年、このイベントに漢字の応募をし、今年を象徴する漢字一字を世間はどう捉えているのか、自分の感じたこととの差分を確認するのが年末の恒例行事になっている。ランキングを予想して、当たり外れを遊びのように楽しんでいる側面もあり、私は勝手にこれを「漢字ダービー」と呼んでいる。
2025年12月12日、今年の漢字は「熊」と発表された。相次ぐ熊の出没や被害、和歌山の動物園の熊猫(パンダ)が中国に返還されたことなどが理由として挙げられた。
ちなみに、私の投票した漢字は「米」だった。一位予想は「米」、二位予想が「高」、三位予想が「万」だったが、どれもトップ5入りしていたものの、ハズレだった。悔しい!笑 ただ、熊と米の得票数の差がたった180票と僅差だったことが、2025年の漢字ダービーの面白い結果だった。
