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治療10年目迎えた雅子さま 治療チームの再構成必要との指摘

<皇太子妃殿下のご治療に関しまして、東宮職医師団としましては、十分な休養をおとり頂くとともに、私的なご活動からご活動の幅を広げていっていただくようにお伝えしているところです(中略)公的なご活動につきましては、今までと同じように、ご活動の内容により、ご負担、ご体調などを勘案しながら、東宮職医師団としてその都度対応を検討させていただいてきており、妃殿下ご自身も様々に工夫や努力を重ねて東宮職医師団の提案にお応えいただいております>

 これは2012年12月9日、皇太子妃・雅子さまが49才の誕生日を迎えられた際に、宮内庁から発表された「東宮職医師団の見解」だ。

 ストレスケア日比谷クリニックの酒井和夫院長(精神科医)は、この約10年間の「東宮職医師団の見解」について、こう分析する。

「医師団の見解は、治療開始当初には、“良くなるだろう”という“希望”が見えました。その後は完治しない理由に対しての抽象的な説明が目立ち始めています。ですから、“いま雅子さまに合った適切な治療が行われていないのではないか”という懸念を否定できないのです」

 そして酒井院長は、医師団の“あきらめ”の原因をこう指摘する。

「そもそも最初に適応障害と診断したことが正しかったのかどうか。ここまで長い期間、治らないということは、違う病気、例えば“うつ病”だった可能性もあります」

 雅子さまの病は適応障害ではないのではと疑問を呈するのだ。もちろん病気が違えば、治療法も変わってくる。

「精神科の治療は、ひとつがうまくいかなければ、普通、セカンドオピニオンを求めます。国立精神・神経医療研究センター認知行動療法センター長・大野裕先生は認知行動療法の第一人者です。ただ、認知行動療法も数多くある治療法のひとつにすぎません。ですから、他の分野の医師ともっと積極的に協力していくのが望ましいのではないでしょうか。

 現時点では、多くの精神科医がこれまでの治療は失敗だったと感じています。治療を立て直すことは可能です。それにはもう一度別の治療チームを作り、様々な可能性を探っていくことが大切だと思います。国民は再び雅子さまに活躍していただきたいという思いを持っています。これを“治療の目標”として、治療チームの再構成が必要でしょう」(前出・酒井院長)

 また、皇室ジャーナリストの山下晋司氏は、雅子さまも宮内庁も大胆な環境の変化を行わなければ、何も変わらないのではと指摘する。

「雅子妃殿下は皇室に適応しようと努力したストレスがご病気の大きな原因なのですから、その環境下で快復されるのは難しいと思います。ですから、宮内庁はこれまでの皇族の生活様式にはとらわれないで、思い切った改善策を打ち出していくべきです。

 例えば、侍従や女官、護衛などの職員が誰もいない皇太子ご一家だけの完全プライベートな住居を建てるとか。毎年、夏に長期間、海外で静養していただくとか。そういうことを真剣に考えなければいけない時期に来ているんじゃないでしょうか」

※女性セブン2013年1月10・17日号

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