ライフ

正月の残ったおもちで作る台湾発“ねぎもち”レシピを紹介

 お正月も過ぎ、この時期、余りがちなおもちをどう使うか悩む人も多いのではないだろうか。雑煮も磯辺焼きも飽きたし、どうすればこの余ったおもちを料理すればいいの――そんな悩みに、おもちのうまい食べ方を“ばぁば”こと、料理研究家の鈴木登紀子さんが紹介する。

 * * *
 朝晩の冷え込みがいっそう厳しくなってまいりました。でも、もうすぐ立春。暦の上では春はすぐそこまで来ております。

 受験生には正念場の時期、親御さんも、頑張る子供たちのお夜食や、風邪を引かないようにと健康管理にはさぞかし、心を砕いていらっしゃることでしょう。

 そこで今回も、お夜食にぴったりな旬のおねぎと、おそらくみなさま、「こんなに残ってしまってどうしましょう」とお悩みであろう、おもちを使った「ばぁばのねぎもち」をご紹介いたします。

 じつはこの「ねぎもち」は、台北で育ったじぃじ(故人)から教えてもらったおやつにヒントを得て、ばぁば風に仕立てたものです。

 台北では屋台文化が庶民の生活に根づいていて、なかでも「葱餅」(ツォピン)という、小麦粉を練った生地にねぎを入れて焼いた定番のおやつは、じぃじの大好物だったそうです。

 材料は2人分です。おもちの数を増やしたい場合は、ねぎと調味料の量も様子を見ながらご調整ください。

 きりもち小5個は2等分に切ります。ねぎ2本は長めに1cm幅くらいの斜め切りにします。包丁の刃先を手前にスッスッと引くように切ると、美しく切れます。

 フライパンにサラダ油大さじ2、バター大さじ1を入れて火にかけます。バターが溶けましたら、いったん火を止めてねぎの半量をフライパンに広げ、おもちをのせます。またその上に残りのねぎをのせます。たっぷりのねぎでおもちを覆うようにのせてください。

 酒・砂糖各大さじ3、みりん大さじ2、しょうゆ大さじ3強を順に加えて(混ぜてはダメよ。上からかけるだけでいいの)、中火にかけて蓋をします。煮立ったら弱火にし、4~5分待って、おもちがトロっとしたらできあがりです。

 おねぎのねっとりとした甘み、バターの風味と甘辛じょうゆがおもちに絡んで、なんともおいしいですよ。熱いほうじ茶と一緒にいただけば、もうひと頑張り! と元気も出るはずです。

 それから風邪気味のときは、おねぎを直火にかざして焼き目をつけた焼きねぎがおすすめ。さっとゆでたきのこ(生しいたけ、しめじ、えのき茸など)と合わせ、山かけにすると絶品ですが、こちらはまたの機会に。

※女性セブン2013年1月31日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

永野芽郁のマネージャーが電撃退社していた
《坂口健太郎との熱愛過去》25歳の永野芽郁が男性の共演者を“お兄ちゃん”と呼んできたリアルな事情
NEWSポストセブン
ウクライナ出身の女性イリーナ・ザルツカさん(23)がナイフで切りつけられて亡くなった(Instagramより)
《監視カメラが捉えた残忍な犯行》「刺された後、手で顔を覆い倒れた」戦火から逃れたウクライナ女性(23)米・無差別刺殺事件、トランプ大統領は「死刑以外の選択肢はない」
NEWSポストセブン
国民に笑いを届け続けた稀代のコント師・志村けんさん(共同通信)
《恋人との密会や空き巣被害も》「売物件」となった志村けんさんの3億円豪邸…高級時計や指輪、トロフィーは無造作に置かれていたのに「金庫にあった大切なモノ」
NEWSポストセブン
国民に「リトル・マリウス」と呼ばれ親しまれてきたマリウス・ボルグ・ホイビー氏(NTB/共同通信イメージズ)
ノルウェー王室の人気者「リトル・マリウス」がレイプ4件を含む32件の罪で衝撃の起訴「壁に刺さったナイフ」「複数の女性の性的画像」
NEWSポストセブン
愛子さまが佳子さまから学ぶ“ファッション哲学”とは(時事通信フォト)
《淡いピンクがイメージカラー》「オシャレになった」「洗練されていく」と評判の愛子さま、佳子さまから学ぶ“ファッション哲学”
NEWSポストセブン
年下の新恋人ができたという女優の遠野なぎこ
《部屋のカーテンはそのまま》女優・遠野なぎこさん急死から2カ月、生前愛用していた携帯電話に連絡すると…「ポストに届き続ける郵便物」自宅マンションの現在
NEWSポストセブン
背中にびっしりとタトゥーが施された犬が中国で物議に(FB,REDより)
《犬の背中にびっしりと龍のタトゥー》中国で“タトゥー犬”が大炎上、飼い主は「麻酔なしで彫った」「こいつは痛みを感じないんだよ」と豪語
NEWSポストセブン
(インスタグラムより)
《“1日で100人と寝る”チャレンジで物議》イギリス人インフルエンサー女性(24)の両親が現地メディアで涙の激白「育て方を間違ったんじゃないか」
NEWSポストセブン
藤澤五月さん(時事通信フォト)
《五輪出場消滅したロコ・ソラーレの今後》藤澤五月は「次のことをゆっくり考える」ライフステージが変化…メンバーに突きつけられた4年後への高いハードル
NEWSポストセブン
石橋貴明、現在の様子
《白髪姿の石橋貴明》「元気で、笑っていてくれさえすれば…」沈黙する元妻・鈴木保奈美がSNSに記していた“家族への本心”と“背負う繋がり”
NEWSポストセブン
ドバイのアパートにて違法薬物所持の疑いで逮捕されたイギリス出身のミア・オブライエン容疑者(23)(寄付サイト『GoFundMe』より)
「性器に電気を流された」「監房に7人、レイプは日常茶飯事」ドバイ“地獄の刑務所”に収監されたイギリス人女性容疑者(23)の過酷な環境《アラビア語の裁判で終身刑》
NEWSポストセブン
Aさんの乳首や指を切断したなどとして逮捕、起訴された
「痛がるのを見るのが好き」恋人の指を切断した被告女性(23)の猟奇的素顔…検察が明かしたスマホ禁止、通帳没収の“心理的支配”
NEWSポストセブン